マドンナが抗議デモに参加
シンガーのマドンナは、イギリス・ロンドンで行なわれた人種差別撲滅を訴えるブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)の抗議デモに家族と一緒に参加。このデモは、現地時間5月25日にアメリカ・ミネソタ州で、白人警官によって路上で約9分間も首を膝で圧迫され続け殺害されたジョージ・フロイドの死がきっかけとなり発展し、アメリカだけでなくヨーロッパや日本でも抗議デモが開催されることに。
カニエ・ウェスト、ケンドリック・ラマー、アリアナ・グランデ、ホールジー、ジョン・ボイエガ、ダヴ・キャメロン、マシンガン・ケリーなど、ありとあらゆるセレブたちが抗議デモに参加するなか、ついにクイーン・オブ・ポップの異名を持つマドンナがイギリス・ロンドンで行なわれたデモに姿を現わした。
マドンナは2019年11月に行なわれたサンフランシスコでの公演で、靭帯損傷とひざの痛みに苦しんでいることを明かし、2020年5月には自身のインスタグラムで膝軟骨の再生手術を受けることを発表。そのためか、今回のデモには松葉杖をつきながら参加し、そばで家族がマドンナのことをサポートした。
ロンドンの街を歩いたマドンナは、「ブラック・ライヴズ・マター」や「No justice, No peace(正義なくして平和は来ない)」というフレーズを叫びながらデモに参加。
Madonna chanting "No Justice, No Peace" at the #BlackLivesMatter protest march in London #BlackLivesMatterUK pic.twitter.com/n92hzTycuD
— zoe (@mdnagoat) June 6, 2020
そして自身のインスタグラムでは、家族と共に抗議デモに参加した様子をアップし「議会からダウニング街10番地まで行なわれた平和な抗議デモに家族と参加した。私たち全員が参加できて光栄に思う。子供たちがそこにいられたことは重要なこと」と、デモに参加したことを報告。
今回のデモにはマラウイ共和国から養子に迎えた4人の子供たちも参加しており、子供たちにとっても抗議デモに参加するということはとても重要だったと、母親としてもコメントした。
マドンナはジョージ・フロイドの死に対しても「この警官が、膝を首に押しつけてジョージ・フロイドを窒息させているのを見た。手錠をかけられ、無力の状態だった彼は、道路に顔をつけられながら助けを求めていた。こんなにもおぞましくて、胸が痛む光景を、私は久しく見たことがなかった。この警察官は自分が撮影されていることに気がついていたし、自分の傲慢さとプライドのために彼を殺害したの。こういうことは終わりにしなければいけない!アメリカで人種差別がなくなるまでは、誰も銃を携帯すべきじゃない。ほとんどの警察官だってそれは同じ。ジョージ・フロイドに神の御加護を。彼と彼のご家族にお悔やみ申し上げます。あなたの前に無意味に亡くなってしまったすべての方々に対しても。いつになったらこれは終わるの?いつかその日が訪れることを神に祈ります。それまでは、警察なんてクソ食らえ!ええ、私はそうに言った。ポリティカル・コレクトネスなんて気にしないから。私は正義に関心があるの」と自身のインスタグラムで語っている。
これまで社会的な地位を利用してマイノリティを全面的に支持してきたマドンナらしく、自らアクションを起こし黒人差別に物申した。(フロントロウ編集部)