Twitter社のCEOであるジャック・ドーシー氏が、6月19日を会社内で祝日とすることを決定した。(フロントロウ編集部)

Twitter社が新たな祝日を発表

 Twitterの創設者でCEOのジャック・ドーシー氏が、自身がCEOを務めるTwitter社とSquare社で、6月19日を祝日とすることを発表した。

「アメリカのTwitter社とSquare社は、6月19日を企業内での祝日とします。この日は(奴隷の解放を)祝福し、教育し、絆を築く日です。各国の企業や地域は、解放を祝福する日を独自に持っています。そこで私達は、この日付をすべての場所で会社の祝日とします」

 社員には、歴史や人権についてしっかり学び考える人間になってほしい。そんな思いが、“その日だけ全社休み”というアクションにつながり、アメリカの歴史において重要な日である6月19日がTwitter社とSquare社の祝日となった。

6月19日に何があった?

 6月19日は、アメリカでは黒人奴隷が解放された日。

 アメリカでは奴隷制度の存続か廃止をかけて、1861年に南北戦争が勃発。その最中の1863年1月に、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが奴隷解放宣言を発布し、1865年5月に戦争が終結。その後1865年6月19日に、最後まで残されていたテキサス州の奴隷に、戦争終結と、奴隷という立場だった彼らが自由になったことが知らされた。

 この歴史から、6月19日は奴隷解放の歴史のなかで祝福される日付となっている。

 しかし、今から155年前に自由を手にしたはずの黒人だったけれど、黒人差別は長らく変わらず、それから約100年後の1950年代から60年代にかけては、黒人の権利を訴える公民権運動が進められた。そしてそれから約60年が経った2020年現在もなお、非武装の黒人が白人に殺される事件が多発している。

 現代でもいまだにBlack Lives Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)と訴える運動が起きるなか、ドーシー氏が6月19日を祝日にしたことには、「これは公式に国の祝日になるべき」という意見も寄せられ、ドーシー氏も「賛同します」とコメントしている。フロントロウ編集部)

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