ホールジーが黒人クリエイターたちの基金を設立
5月25日にアメリカ・ミネソタ州で、偽造通貨の使用容疑で通報された黒人男性ジョージ・フロイドの首を白人警察官がヒザで約9分もおさえ続け殺害したことがきっかけとなり、アメリカで行なわれている黒人の命をないがしろにするなと訴えるブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)の抗議デモに連日参加し、最前線で声をあげ続けているシンガーのホールジー。
「私たちは平和的に手をあげ、違反ラインを超すことなくじっとしていた。彼ら(警察)は私たちに向けてゴム弾や催涙ガスを何度も発砲してきました。挑発をしていない市民たちに対してです。警察は何度も発砲した。私は2度当てられました。1度目は(ゴム弾の)弾で、2度目は弾の破片。そして何時間にもわたってガスを浴びせられました」と、デモでは自らがゴム弾の標的になったことを明かしたホールジー。しかし自分もゴム弾で撃たれたのにもかかわらず、ケガを負っている他の参加者の手当てをしていたと一緒にデモに参加したミュージシャンのヤングブラッドがツイッターで明かし、ホールジーの行動を称賛した。
fired rubber bullets at us. we did not breach the line. hands were up. unmoving. and they gassed and fired. pic.twitter.com/K8YauF0APn
— h (@halsey) May 31, 2020
そんなデモに参加したり、SNSで人種差別について話したりしているホールジーが、再び黒人のために立ち上がった。ホールジーはアーティスト、グラフィックデザイナー、作家、映画制作者、音楽プロデューサー、メイクアップアーティスト、ジャーナリストなど、様々な分野で活躍する黒人クリエイターたちを支援しようと、自らブラック・クリエイター・ファウンド・イニシアチブ(BlackCreators Funding Initiative)を設立。
ホールジーはSNSで「黒人クリエイターに資金、リソース、プラットフォームを提供するためにこの基金を立ち上げました。自分の仕事で世界を豊かにしたい黒人クリエイターを探しています。#BLACKCREATORSFUNDというハッシュタグを使い、お気に入りの黒人クリエイターをコメント欄にタグづけしてください」とコメントをつけて投稿し、ファンからお気に入りの黒人クリエイターを募集した。
すでに#BLACKCREATORSFUNDというハッシュタグを使って世界中から才能溢れる黒人クリエイターの情報が集まっており、ホールジーは「私と私のチームは、1日中ハッシュタグを見ていて、これは週を通して毎日続けます。これは私が今まで見てきたなかで最も刺激的な創造の流れです。まるで魔法みたい。あなたたちとオンライン上で会うのが待ちきれないです!」と、ツイッターで興奮を隠せない様子でコメントした。
my team and i have been going through the tag all day and will continue to everyday throughout the week. this is the most mind blowing flow of creativity I have ever seen. magic � can’t wait to virtually meet some of you!!!! #BLACKCREATORSFUND
— h (@halsey) June 12, 2020
資金はもちろんながら、これまでホールジーが培ってきたコネクションを使って黒人クリエイターたちをサポートすると発表したホールジー。情報の啓もうやデモ、そして機会の提供と、ホールジーは自身ができる形であらゆる角度からの支援を続けている。(フロントロウ編集部)