無理せず痩せるために大切な「NEAT」
NEATとは「ノンエクササイズ アクティビティ サーモジェネシス(nonexercise activity thermogenesis)」の略で、運動以外の活動で発生する熱量のこと。たとえば移動などの徒歩や家事、重い荷物を持つことなど、運動時と睡眠時以外に行なうあらゆる日常の動きがNEATにあたる。
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NEATの少なさがダイエット失敗の原因に
LAを拠点に活動するパーソナルトレーナーのエリック・ボウリングは、「NEATは、ダイエットにおいて多くの人が見落としている重大なポイントなんだ」と米メディアPopsugarにコメント。定期的な運動や適切な食事制限を続けていても、NEATが少ないことでダイエットの結果がでないことは多いという。
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NEATが少ないというのは、具体的にどんな状態なのか。エリックは、「たとえば8時間ほど座って仕事をして、それ以外の時間はソファーに座ってテレビを見る生活ではNEATはかなり少なくなる」と話し、1日中活動している人と座りがちな人のカロリーの消費量の差は、なんと最大2,000kcalにのぼることを明かした。
要するに、日常的にあまり動いておらずNEATが少ない人ほど、1日の消費カロリーが少なくなるため、食事で摂取するカロリーをより減らす必要が出てくるということ。反対にNEATが多いと、無理なカロリー制限をせずとも体重を減らすことができ、健康的なダイエットが可能になるとエリックは話した。
こまめに歩くことでNEATを増やす
ではダイエットのためにNEATを増やすにはどうしたらいいのか。エリックは、「1日を通してNEATを増やすには、こまめに歩くことが最も簡単な方法だと思う」と話し、1日合計1万~1万2,000歩を目標に歩くことをオススメ。
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具体的には、電車を利用している人はひとつ前の駅で降りて一駅分歩いたり、車を利用している人は少し遠い駐車場に駐車したりなどの工夫をはじめ、家の中でも1時間に1回は立ち上がるようにアラームをセットするのも有効。また歩く以外にも、立ったまま使うカウンターデスクを取り入れることや、ダイエットの一環と考えて家事を頑張ることなど、NEATを増やす方法はたくさんあり、どれもヒントは生活のなかに隠れている。
NEATを増やすことは生活に密接しているため、ダイエットの効果だけでなく、将来の生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防にも効果が期待できると言われている。ダイエットで思ったような結果がでない人や、健康な身体をキープしたいという人は、ぜひ自分のNEATに注目してみて。(フロントロウ編集部)