キアヌ・リーブスと15分間話せる権利
映画『マトリックス』や『ジョン・ウィック』といった大ヒットシリーズに主演する俳優のキアヌ・リーブスとZoomを使って15分間のビデオ通話ができる権利がチャリティオークションに出品される。
昔から、ひっそりと、ありとあらゆるチャリティ団体を支援していることで知られるキアヌが、貴重な15分間を寄付することに決めたのは、米アイダホ州にある小児がんと闘う子供たちをサポートする団体「キャンプ・レインボー・ゴールド(Camp Rainbow Gold)」の活動をサポートするため。
Zoom通話の実施日は、現地時間の7月6日と指定されているが、開始時刻は落札者とキアヌの両者のスケジュール希望を調整して後で決定するという、比較的緩めな条件。キアヌと1対1で対話しながら、尋ねてみたい質問をいくらでもぶつけてOK、デート気分を味わってもOKという、ファンにとってはたまらないスペシャル企画となっている。
ただし、通話の際、落札者側の不適切な行為があった場合は、キアヌと主催者が通話をキャンセルすることができるとの注意書きが添えられている。
6月22日の現地時間午後12時(山岳部標準時)から入札がスタートするこのオークションは、最低落札価格は設定されていないものの、市場価値は1万ドル(約107万円)と、さすがトップセレブのキアヌを迎えた企画だけある強気な価値が提示。
チャリティオークションサイト、Greater Giving(グレイター・ギヴィング)を通じて行なわれ、同サイトでアカウントを開設すれば、日本からでも参加することができる。
キアヌがどういった運びで、そこまで知名度が高くないアイダホ州のチャリティ団体と提携することになったのかは明かされていないが、キアヌは、以前から、ある時は、小児病院などに報酬のほとんどをこっそりと寄付したり、15年以上前から秘密裏に慈善団体を立ち上げて、小児病院やがん治療の研究を支援したりしている。
財団に関しては、2009年に行なったLadies Home Journalとのインタビューで「自分の名前と結びつけるのは好きじゃないから、運営は人に任せている」と語っているが、妹のキムが血液のがんである白血病と長きにわたって闘っているキアヌにとっては、がん治療に関する研究はとくに情熱を注いでいるチャリティのよう。
ちなみに、「シャイン・フォー・キャンプ」と名づけられたこのオークションには、ガールズグループ、フィフス・ハーモニー出身でグループの活動休止後はソロシンガーとして活躍しているアリー・ブルックが自分のためだけに15分間の在宅Zoomコンサートを行なってくれる権利や、アニメ『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』や数々のディズニーアニメ作品への声の出演で知られる有名声優のロブ・ポールセンがZoomでの対話中に好きなキャラクターの声を再現してくれるといったユニークな企画も用意されている。
『マトリックス4』の公開が延期に
キアヌがシリーズ第1作目『マトリックス』の公開から約20年の時を経て再び主演を果たす『マトリックス4』は、新型コロナウイルス感染拡大による撮影スケジュールの大幅な遅延やほかの作品の公開時期との兼ね合いを考慮し、当初予定されていた2021年5月21日から2022年4月1日に変更することを配給元であるワーナー・ブラザースが発表している。
同作の撮影は多くのハリウッド映画と同じく、3月中旬から撮影が一時休止。7月からドイツ・ベルリンにて再開する予定だと米Deadlineほかが伝えているが、公開日は実質1年近く延期となってしまった。(フロントロウ編集部)