2020年は史上初のプライド・パレードから50周年を迎えた年。そんな大事な年のプライドイベントは新型コロナウイルスの世界的流行のため世界各地で中止となってしまったものの、それでも、プライド月間である6月は世界中でLGBTQ+の象徴であるレインボーが目撃された。写真でお届け。(フロントロウ編集部)
コロナ禍でパレード中止、2020年はBLMと共にデモ
2020年は現在のプライド・パレードの始まりである、1970年に全米各地で起きた「ストーンウォールの反乱(※)」の発生1周年を祝したデモからちょうど50周年を迎えた年。今年のプライド・パレードはいつも以上に大事なものになるはずだったけれど、新型コロナウイルスのパンデミックのため、アメリカや日本を含め世界各国でプライド・パレードは中止に。
ただアメリカでは、黒人男性のジョージ・フロイドが白人警官に首を押さえつけられて亡くなった事件をきっかけに、黒人の命には価値があるとするブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)の大規模デモが全米で5月末から発生。プライド月間である6月、全米では多くのLGBTQ+コミュニティのメンバーがこのデモに参加する姿が目撃された。
※NYのゲイバー、ストーンウォール・インにおいて、警察の差別的な取締りに反発して起きた暴動。同性愛者たちが初めて本格的に体制に反発したこの事件は世界中に飛び火し、LGBTQ+コミュニティの権利運動を大きく動かす歴史的出来事として記憶されている。
世界で目撃されたレインボー
世界各地でプライド・パレードは中止となってしまったものの、ニューヨークやロンドンなどの都市では今年もレインボーカラーが街を飾った。
世界中でLGBTQ+コミュニティを祝福するアクションが取られた6月のプライド月間。LGBTQ+コミュニティによるプライド、そしてアライの支持は、今後も毎月続いていく。(フロントロウ編集部)