紫外線対策だけでは足りない?
肌に悪影響を与える「紫外線」から肌を守るために、常に日焼け止めを塗らなければいけないのは、みなさんもご存知の通り。
しかし、肌を若々しく保つためには、実は紫外線対策だけでは不十分。フリーラジカル(活性酸素)のように、ほかにも肌に悪影響を及ぼすものはたくさんあると専門家たちは言う。
肌がサビるってホント?
皮膚科医のハドリー・キング医師によると、フリーラジカルは非常に反応性が強い物質で、美肌を支える脂質やたんぱく質を攻撃して酸化させる働きがあると米メディアCovetureで説明。
そのフリーラジカルが太陽光線や大気汚染によって誘発されると、やがて体内に活性酸素が蓄積されて「肌の酸化」が引き起こされる。肌の酸化が進むと「小じわ」「シミ」「たるみ」などのエイジングサインが促され、結果として老化のスピードを早めてしまうという。
簡単に言えば、リンゴを半分に切って数時間放置すると茶色い斑点ができて酸化するのと同じようなことが肌にも起きるのだとキング医師は言う。
では、肌を美しく健やかに保つにはどうすればいいだろう。その答えはスバリ「抗酸化ケア」!
「抗酸化ケア」を始めるメリット
皮膚科医のモーガン・ラバッハ医師は「抗酸化物質は、分子レベルでフリーラジカルと結合して肌ダメージを防いでくれる。それに加えて炎症を抑える働きもあるから、にきびや肌の赤みを改善する効果も期待できる」とコメント。
また、リリー・タラコーブ医師は「抗酸化ケアをすることで、肌のたるみやシワの原因となるコラーゲンやエラスチンの分解が予防され、シミを予防することにも役立つ」と話している。
とくに夏は紫外線が強く、フリーラジカルはピークに達している。そのため、専門家たちは日焼け止めのほかにも、抗酸化物質を含む製品を使用すべきだと推奨している。
オススメの抗酸化物質
専門家たちによると、最もパワフルで効果的な抗酸化物質は「ビタミンC」「ビタミンE」および「ビタミンA」の3つ。フリーラジカルを中和し、消失させる働きがあるそう。
ほかにも、タラコーブ医師は「レスベラトロールやナイアシンアミドもオススメ」と話し、さらにキング医師は「フェルラ酸、コーヒー・ベリー抽出物、マルラオイル、アルガンオイル、ココナッツオイル、トレハロースなどは、抗酸化作用だけでなく保湿力も高い」と明かした。
UVケアと同じくらい重要な「抗酸化ケア」。普段のスキンケアに取り入れて、いつまでも若々しい美肌をキープしてみて。(フロントロウ編集部)