世界的ブームを巻き起こした『ゲーム・オブ・スローンズ』
ジョージ・R・R・マーティンの大ベストセラー小説『氷と炎の歌』シリーズを映像化した『ゲーム・オブ・スローンズ』は、架空の大陸ウェスタロスを舞台に、王座をめぐる陰謀と策略が渦巻く権力争いを描くファンタジー巨編。2011年にアメリカの放送局HBOでドラマ化されると、たちまち世界中で人気爆発。2019年に惜しまれつつ最終回を迎えた際は、「ゲースロロス」が起き、職場や学校を休もうとするファンが1,000万人にものぼった。
日本では『ゲースロ』と略されることもある本作は、映画顔負けの壮大なスケールや、人間味あふれる魅力的なキャラクター、誰も予想できない怒涛の展開に、世界中でハマる人が続出。2019年のエミー賞では史上最多の32ノミネート、作品賞を含む12部門の最多受賞という快挙を達成。その結果、全8章合計で161ノミネート59受賞という、エミー賞の歴代最多受賞記録を更新した。
そんな本作で登場するジョン・スノウは、シーズン1からシーズン6まで全シーズンを通して登場するメインキャラクター。ジョンは正義感が強く、誠実で真っ直ぐな性格で、人気の高かった人物の1人。
ジョン・スノウを演じたのは、イギリスの俳優キット・ハリントン。キットは映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』や、アニメ映画『ヒックとドラゴン』シリーズで声優を務める多彩な俳優。そんな彼は、『ゲーム・オブ・スローンズ』のあるシーンで最悪の思いをしたという。
キット・ハリントンが“最悪”と言った『ゲースロ』のシーン
キットは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の撮影時、“最悪だった”シーンを英Belfas Ttelegraphに明かした。それは、シーズン6の第9話、『落とし子の戦い』でのあるシーン。
たくさんの兵士達がぶつかり合い、もみくちゃになりながらも命をかけた戦いに挑むこのアツいシーンは、数々のファンに絶賛されているが、そのシーンはキットにとって最大の試練であったという。その理由は、彼が閉所恐怖症だから。
「僕はいくつか怖いものがあって、クモはその中のひとつだけど、一番最悪なのは閉所恐怖症だということ。僕は人混みが死にそうなぐらい怖いんだ。パニックになったよ」とキットは告白。そして「15人の髭をはやしたアイルランド人が一斉に押しつぶしてくるんだよ」と、閉所恐怖症にとっては地獄のような出来事だったということを熱弁した。
キットにとってそんな試練があったエピソード、『落とし子の戦い』は評価が高いストーリーのひとつで、第68回プライムタイム・エミー賞では、視覚効果賞視覚効果部門、メイクアップ賞シングルカメラ・シリーズ部門、編集賞シングルカメラ・ドラマシリーズ部門、音響賞コメディ/ドラマシリーズ部門、監督賞ドラマシリーズ部門、脚本賞ドラマ部門を受賞している。
そんなキットは、2021年2月に公開予定のMCUの新作映画『エターナルズ(The Eternals)』にブラック・ナイト役で出演することが決まっている。(フロントロウ編集部)