インスタグラムがベラ・ハディッドの投稿を強制削除
姉のジジ・ハディッドとともに現代ファッション界を代表するトップモデルとして引く手あまたなベラ・ハディッドは、インスタグラムのフォロワー数が3150万人を超えており、ほぼ毎日のように投稿を行なっているが、そんなお気に入りアプリであるインスタグラムから「いじめられた」と憤っている。
ベラが怒っている理由は、彼女がインスタグラムストーリーで公開した父で有名建築家のモハメド・ハディッドのパスポート写真を、インスタグラムが「ハラスメントもしくはいじめに関するコミュニティ・ガイドラインに反する」として削除したこと。
ベラはインスタグラムからの警告メッセージのスクリーンショットを公開し、「インスタグラムからこんな通知が来たんだけど…。私のパパの写真と出生地がパレスチナだと書かれたアメリカ発行のパスポートの写真が削除されちゃった」とフォロワーたちに報告。
「インスタグラムさん、一体、私のパパの出生地であるパレスチナのどこが“ハラスメントやいじめ”もしくは、生々しい描写、性的なヌードに該当するっていうの?インスタグラムではパレスチナ人でいることが許されないの? それこそ、私にとってはいじめなんだけど」とコメントした。
父のパスポートを公開した理由
ベラがモハメドのパスポート写真を投稿したのは、自身が彼の出身国であるパレスチナの血を引いていることをフォロワーたちに証明し、フォロワーたちにも自分の両親の出生地をシェアして、自分の血筋や起源に誇りを持っていることを示そうと呼びかけるためだった。
ポジティブな行動をしたつもりだったにもかかわらず、インスタグラムから警告を受け、投稿が削除されてしまったことに、ショックを受けたよう。
ベラは「人を黙らせて歴史を消すことなんてできない」、「あなたのためだけに、父に出生地を変えて欲しいの?」と、食ってかかっていた。
この件に関して、インスタグラムの親会社であるフェイスブックの広報は、決してベラとモハメドがパレスチナの血を引いているからという理由で投稿を削除したわけではないと米E!に出した声明を通じて説明。
「ユーザーのプライバシーを守るため、パスポート番号などをインスタグラムで公開することは禁止しています」とコメントしたが、ベラが公開したモハメドのパスポート写真では、流出しては困る個人情報であるパスポート番号はボカシ加工でしっかりと隠されいた。これについて、広報は、誤って削除してしまったことを認め、ベラの投稿を復元。ベラに対して謝罪の言葉も述べた。(フロントロウ編集部)