※この記事には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれます。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』とMCU
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、米マーベル・コミックスの映画シリーズ、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(通称:MCU)の22番目の作品。2008年に公開された映画『アイアンマン』から10年以上にわたってユニバースを拡大させてきたシリーズのフィナーレともいえる大人気作品で、興行収入は、2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の『アバター』を抜き世界歴代1位を記録している。
MCUは、主要なヒーロー卒業後もドラマや映画などでユニバースを展開することが決まっており、今後は、“フェーズ4”として、新たなヒーローや、これまでも活躍してきたヒーローたちが様々な戦いを繰り広げる。ちなみに、2020年11月6日には、映画『ブラック・ウィドウ』が日本全国公開。さらに、2020年6月からサービス開始となったディズニー+では、今後『ザ・ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー(The Falcon and the Winter Soldier)』、『ワンダヴィジョン(WandaVision)』、そして『ロキ(Loki)』などのドラマ作品が配信される予定となっている。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で物議を醸した“葬儀問題”とは?
そんな大きなユニバースの中でも記念碑的な作品となっている映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』には、ファンの間で物議を醸した出来事がいくつかある。そのうちの一つは、チームのメインキャラクターであるブラック・ウィドウこと、ナターシャ・ロマノフの結末について。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でブラック・ウィドウは、最強の敵サノスを倒すために必要なソウル・ストーンをゲットするため、ホークアイことクリント・バートンと共に惑星ヴォーミアへ。ところが、ソウル・ストーンを手に入れるためには「愛するもの」を失わなければならないことを知り、自らを犠牲にして崖の下に飛び降り、死亡した。
その後、アイアンマンことトニー・スタークも同じく自分を犠牲にしてサノスを打ち破り、長い戦いはついに終結。映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、アイアンマンの感動的な葬儀で締め括られた。一方で、ブラック・ウィドウについては特に触れられず、葬儀も行われなかったため、ファンの間では賛否両論が飛び交った。
脚本を担当したクリストファー・マルクスは、アイアンマンには葬儀のシーンがあるけれど、ブラック・ウィドウにはないということを認識した上で「それはトニーが極めて著名な人物だからで、ナターシャは常に影の世界を生きていたから」だと米The New York Timesで明かしていた。
『ブラック・ウィドウ』の監督も“葬儀問題”に一言
そんなブラック・ウィドウの結末について、日本では2020年11月6日に公開される最新映画『ブラック・ウィドウ』の監督を務めているケイト・ショートランド監督もコメント。
「ファンは『エンドゲーム』で、ナターシャの葬儀が開かれなかったことについて動揺してた。でも(ブラック・ウィドウを演じている俳優の)スカーレット(・ヨハンソン)にそれを話したら、ナターシャは葬式を望んでいないだろうと言っていたよ。ナターシャはとてもプライベートな人で、とにかくみんなは彼女が実際何者なのかを知らない。私たちは、人々が集まるということよりも、一人一人が悲しみに浸るというエンディングにした。それが彼女にふさわしい結末だと思う」と、米Empireで語った。
ケイト監督の映画『ブラック・ウィドウ』では、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でナターシャが下した最期の決断の真相が明かされるという。(フロントロウ編集部)