注目の若手シンガーソングライターのショーン・メンデスが、未来を担う優秀な人材を育てるために、自身が立ち上げた「ショーン・メンデス基金」を通じてグローバル・シチズン・アカデミーを設立すると発表。(フロントロウ編集部)

ショーン・メンデスが壮大な新プロジェクトを指導

 シンガーのショーン・メンデスが2019年に立ち上げたザ・ショーン・メンデス・ファウンデーション(ショーン・メンデス基金)と、慈善団体のグローバル・シチズン(Global Citizen)が協力して、グローバル・シチズン・アカデミー(Global Citizen Academy)を設立することがわかった。

 グローバル・シチズン・アカデミーは、未来を担う優秀な人材を育てるためのいわば“学校”のようなもので、参加者は様々なプログラムを通じて、人種間の不平等や地球温暖化、人権問題といった様々な社会問題について学び、将来的に社会で活躍するためにリーダーシップ力やそのほかの必要なスキルを約3ヵ月間のプログラムを通じて養っていく。

 国籍は関係なく、2020年度に高校を卒業した人であれば誰でも応募可能で、ショーン・メンデス基金は授業料が理由で参加できない人のために、合計で約2,500万円の奨学金を提供することを発表している。申し込みの期限は2020年7月30日までとなっており、プログラムの期間は2020年9月8日から2020年12月18日までの約3ヵ月間。授業料はスライド制となっている。

 ショーンは公式声明文で、「僕たちの世界は今まで以上に若いリーダーを必要としています。若い活動家たちが自分自身の声で何かを伝えようとする姿はとても刺激的です。グローバル・シチズン・アカデミーと協力することで、世界中のより多くの若者に、社会的な影響を与えるために必要なリソースとツールを提供できるようになることを願っています」とコメントし、新プロジェクトの始動に胸を躍らせた。

画像: ショーン・メンデスが壮大な新プロジェクトを指導

 じつは、2018年に来日した際にフロントロウ編集部が行なったインタビューで、ショーンは20歳(※当時)の抱負としてこんなことを語っていた。

 「20代は人として“成長”したいな。もっと自分の意見をSNSで共有したりして、自分の声をみんなに届けることで世界を変える手助けをしたい。アメリカで起こっていることや、世界で起こっていることに対して、僕が声を上げることで何か違いを生んだり、変化をもたらすことができたらいいな。今まで僕はあまりそういうことをしてこなかったから。でも、ちょっとずつ歳を重ねるうちにそう思うようになったんだ」

 その第一歩として、昨年、自分の名前で基金を設立したショーンは、音楽とは別の方法で着実に「世界を変える手助けをしたい」という目標を実現している。(フロントロウ編集部)

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