キム・カーダシアンが、連日爆弾発言を投下し、カーダシアン家の家族や子供たちにとっても悪影響となる発言を繰り返している夫カニエ・ウェストの現在のメンタルの状態について声明を出した。カニエとの離婚について話し合うため弁護士と面会しているとも報じられているが、キムはカニエとの結婚生活に見切りをつけてしまうのか?それとも?(フロントロウ編集部)

カニエ・ウェストの暴走が止まらない

 11月に行なわれるアメリカ大統領選への出馬を表明し、米現地時間7月19日にサウスカロライナ州チャールストンで開催した初の政治集会で、問題発言を連発したラッパーのカニエ・ウェスト

 自身が反対の立場をとっている人工中絶に関して言及した際には、妻でリアリティスターのキム・カーダシアンが、2012年に長女ノースちゃんを妊娠したことが発覚した際、2人の間では中絶するという可能性が話し合われたことを明かし、キムの「手元には(すぐに堕胎ができるよう)いつもピルがあった」、「俺は娘を殺すところだった!」などと、普通ならば、夫妻間だけに留めておくべき、かなりプライベートな内容も暴露した。

画像: 政治集会で涙を流し熱弁するカニエ。黒人奴隷の解放に尽力した活動家のハリエット・タブマンを侮辱するような、歴史上の事実とは異なる発言もあり、世間から大ブーイングを浴びた。

政治集会で涙を流し熱弁するカニエ。黒人奴隷の解放に尽力した活動家のハリエット・タブマンを侮辱するような、歴史上の事実とは異なる発言もあり、世間から大ブーイングを浴びた。

 これについて、キムが、娘のノースちゃんのことを想い、かなり困惑しているという関係者の証言を、先日、フロントロウでもお伝えしたが、政治集会でのトンデモ発言の数々に世間から批判が殺到したことに反発してか、カニエは、以来、ツイッターへと発言の場を移動。ますます過激で不可解な投稿を繰り広げた。


「ずっとキムと離婚しようとしていた」

 2016年には重度のストレスのため精神病院に入院し、双極性障害(躁うつ病)であると診断されたことを公表しているカニエ。

 これまでにも、度々メンタルが不安定になることがあり、そのたびに世間を騒がせてきたが、今回の彼のメルトダウンは、いまだかつてないほど深刻なものとみられており、世間からも、彼の心の健康を心配する声が多く上がっている。

画像: 「ずっとキムと離婚しようとしていた」

 
 現在、キムや子供たちとは離れ、ワイオミング州に所有する牧場つきの豪邸に滞在しているカニエは、ツイッターに何かを投稿しては消す、という行動を繰り返しているが、そのなかには、キムとキムの母親でカーダシアン/ジェンナー家の姉妹たちのマネージメントを一手に引き受けるクリス・ジェンナーが、自身のもとに「医師を派遣し、無理矢理、(精神医療施設に)閉じ込めようとしている」と語るものも。

 キムやクリスは、何とかして彼に治療を受けさせようと試みたものの、カニエはそれを頑なに拒み続けているという。

画像: 左がキムの母クリス。

左がキムの母クリス。

 さらに、カニエからは、「俺は、キムが刑務所改革のためにウォルドーフでミーク・ミルに会って以来、ずっと離婚しようとしてきた」という、衝撃的な告白も飛び出した。

 亡き父ロバート・カーダシアンの背中を追い、弁護士取得を目指して勉強しているキムは、刑務所の環境改善や冤罪等で厳罰に処されている服役囚の減刑や釈放をライフワークとしている。

 ラッパーのミーク・ミルも、自身が過去に逮捕された経験から、ラッパーのジェイ・Zらと手を組んで、刑務所改革を支援する非営利団体を設立するなどの活動を行なっており、キムとミークは、それぞれ、2018年にロサンゼルスで行なわれた刑事司法制度改革サミットに参加。カニエはこの時に2人がビバリーヒルズにあるウォルドーフ・アストリア・ホテルで密会し、浮気をしたのではないかと疑っているらしい。

 しかし、当時キムとミークが1対1で面会する機会は無かったと、関係者がTMZに証言し、疑惑を否定している。

画像: ラッパーのミーク・ミル

ラッパーのミーク・ミル


キムの母を「独裁者」、カーダシアン家を「白人至上主義者」呼ばわり

 カニエは一連のツイートのなかで、とくにキムの母クリスへの敵意を剥き出しにしており、クリスを北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)氏になぞらえて「クリス・ジョン・ウン」と呼んだり、「クリス、俺をおちょくるな。あんたとカームエ(※)が俺の子供たちに近づくことは許さない。あんたたちは俺を監禁しようとした」などと、クリスが自分の子供たちに悪影響を及ぼし兼ねないとコメント。

※ファンたちは、クリスのボーイフレンドのコリー・ギャンブルのことで、カニエはコリーが自分の「穏やか(calm/カーム)」版のようだという意味でこう呼んだのではないかと推測している。

クリスはカニエの誕生日に投稿したお祝いメッセージの中でカニエを「私の息子」と呼ぶほど愛しているようだったが…。

 さらに、自分が今置かれている状況は、白人至上主義を裏テーマにしたホラー映画『ゲット・アウト』のようだと形容したり、自身の承諾無しにメンタルヘルスの治療を受けさせようと介入してくるカーダシアン家の人々を「白人至上主義的」と比喩する投稿もあった。


ついに堪忍袋の緒が切れる?

 これまでカニエがメンタルのバランスを崩し、どんなに公の場で暴言や奇行を繰り返しても、カニエに寄り添ってきたというキム。

 しかし、今回、彼女に最も大きなショックを与えたのは、カニエが2人の子供たちにとっては祖母にあたる母クリスを危険視し、子供たちから遠ざけようとしていることだと、ある関係者は米Peopleに語っている。 

 「(クリスが子供たちにとって悪影響だという説は)これほど事実からかけ離れたものはありません。クリスは子供たちの人生の非常に重要な一部です。キムはクリスと子供たちの間にある絆をとても大切にしています。クリスは、100%子供たちの周囲にいることを許可されています」。

画像: ついに堪忍袋の緒が切れる?

 関係者は、今回の一件で、ついにキムの堪忍袋の緒が切れてしまうかもしれないと、こうも語っている。

 「キムは今回のカニエの言動は、彼女だけでなくカーダシアン家の家族たちに対しても無礼だと感じています。結婚生活を通じて、彼女は彼への敬意を貫いてきました。彼女は、傍からはどんなに馬鹿げているように見えたとしても、幾度となくカニエの味方をしてきたんです。たとえ、彼がやっている事に反対だったとしても、彼の発言に同意できなかったとしても、彼女は口をつぐんできました。彼女はもう疲れ果てており、もう後がないと感じています。次のステップに進むべきか決断しようとしています」。


離婚弁護士に相談と報道

 関係者は「キムはカニエが病気だというのは分かっています。それは、みんなが分かっていることです。彼女は彼に良くなってほしいと思っている。彼にこんな状態でいて欲しくないんです。キムは今、本当に困惑しています」とも米Peopleに語っていたが、そんな最中、キムがカニエとの離婚を視野に入れ、離婚弁護士に相談をしていると米Us Weeklyが報道。

 「キムは離婚について検討し話し合うため、離婚弁護士たちと面会しています」と語った関係者は、キムが、カニエとの浮き沈みの激しい結婚生活において、これまでにも離婚を考えたことがあるものの、子供たちのことを考えて「何とかうまくやっていきたい」と踏みとどまってきたと証言。キムは、今回カニエが「公の場で家族についてネガティブな発言をしたことで、ついに彼が一線を越えてしまったと絶望している」と語った。 


キムがカニエの「双極性障害」への理解を求めるコメント

 カニエ、そしてキム側の関係者の口から「離婚」の2文字が出たことにより、ついにキムがカニエの手を放してしまうのかと不穏な空気が流れるなか、キムがインスタグラムに長文の声明を投稿。カニエの不調を乗り越えるために、世間に対して思いやりと共感の心を持って、静かに見守ってほしいとお願いした。

 以下、キムの声明を全文訳。

 多くの皆さんがご存知のように、カニエは双極性障害を抱えています。この障害を抱えているすべての人、あるいは、愛する人がこの障害を抱えている人は、この障害が理解しがたいほどに複雑で痛みを伴うものであるかを知っていると思います。私は今まで、それがどれだけ家族に影響を与えているかについて、公には語ってきませんでした。それは、私が自分の子供たちを守りたいと強く思っていることや、健康にまつわる事に関して、カニエのプライバシーを尊重したいと思っているからです。しかし、今日、私は、メンタルヘルスの問題に関する汚名や誤解を晴らすためにも、この件に関して発言するべきだと感じました。

 精神疾患や強迫行動について理解している人たちは、その人が未成年ではないかぎり、家族は何も手出しができないことをご存知だと思います。家族や友人がどんなに説得しようとしても、(治療のために)助けを得るには、本人が意思をもって行動することが必要です。しかし、そういった事実を知らない、経験がまったく無いという人たちは、批判したり、理解に苦しむかもしれません。

 カニエが批判の的となってしまうのは、理解しています。彼は有名人であり、彼の行動は、時として、さまざまな意見や感情を呼び起こすからです。彼は聡明ですが、複雑な人物であり、アーティストであるのと同時に、母親を失う悲しみを経験した黒人男性でもあります。さらに、彼は双極性障害によって高まってしまうプレッシャーや孤独に苛まれています。カニエと親しい人たちは、カニエの真のハートについて知っていますし、彼の言葉が、時々、実際の思惑とは一致しないことも分かっています。

 双極性障害とともに生きることは、彼の夢やクリエイティブな発想を縮小させたり、無効にしたりするものではありません。たとえその夢が、ほかの人にとっては、大きすぎる、手に届くはずが無いと感じられるものであったとしても。それこそが彼の天才性の一部で、私たちはみんな、彼がたくさんの夢を実現させるのを目の当たりにしてきました。

 私たちは社会全体として、メンタルヘルスの問題に寛大であるべきだと話し合ってはいるものの、個人レベルでもそうするべきなのではないでしょうか。とくに、その人が、その寛大さを最も必要としている時には。

 メディアや世間の皆さんにお願いです。どうか、私たちがこの状況を乗り越えることができるよう、今、必要としている思いやりと共感を与えてください。カニエの身を案じてくださったみなさん、そして、理解してくださる皆さんにお礼を申し上げます。

キム・カーダシアン・ウェスト

 この声明では、キムが、カニエを支え、一緒にメンタルヘルスの問題に向き合うことを宣言しているようにも受け取れる。

 別の関係者は、米ETに「キムは現時点では、カニエとの離婚を計画しているわけではありません。もし離婚したいのなら、すぐにでも申請しますが、今のところ、彼女は、そうするつもりはありません」とも語っている。

画像: キムがカニエの「双極性障害」への理解を求めるコメント

 一方、カニエは、キムがこの声明を公開する直前、「クリスとキムが俺の承認なしに声明を出す…そんなの妻がするべき事じゃない」とツイート。このツイートはすぐに削除されたが、果たしてカニエは、キムやカーダシアン家の人々らの説得に応じ、しっかりと治療を受けることができるだろうか?

 ちなみにカニエは、一連のツイートのなかで、2020年の大統領選には出馬せず、2024年へに持ち越すことを示唆。さらに現地時間の7月24日に亡き母ドンダの名前を冠した12曲入りの新アルバム『Donda』をリリースするとも発表している。(フロントロウ編集部)

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