ディズニープリンセスがチャドウィック・ボーズマンを追悼
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画『ブラックパンサー』で、主人公のブラックパンサー/ティ・チャラを演じた俳優のチャドウィック・ボーズマンが、約4年間に及ぶがんとの闘いの末に亡くなったことをうけて、Rupali(ルパリ)と名乗るイラストレーターが哀悼の意を込めてディズニープリンセスがティ・チャラを弔う様子を描いたイラストをインスタグラムで公開した。
チャドウィック演じるティ・チャラの亡き骸を前に憔悴しきった様子のシンデレラや、顔を伏せて悲しみに暮れるムーランなど、それぞれ違う表情を見せるプリンセスたちの姿が描かれた上のイラストは、いわゆるファンアートでディズニー公式のものではないが、その完成度の高さで多くの人たちの涙を誘っている。
なかでも感動の声を集めているのは、ディズニーのアニメ映画『プリンセスと魔法のキス』のヒロインであるティアナの描写。ティ・チャラに一番近い位置に立っているポカホンタスを除き、ちゃんと目を開けてティ・チャラの顔を見ているのはティアナただひとり。
『プリンセスと魔法のキス』と『ブラックパンサー』には何のつながりもないが、ティアナとティ・チャラには「ディズニーアニメ史上初の黒人プリンセス」と「マーベル映画史上初の黒人スーパーヒーロー」として、ディズニーやマーベルの歴史を変えただけでなく、社会的に大きな影響を与えたという共通点がある。この描写は意図したものではなく、ただの偶然という可能性もあるが、制作者の細やかな配慮に気づいた人たちからは「言葉にできないけどグッとくる」といった声があがっている。
ちなみにRupaliは、今年5月に黒人男性のジョージ・フロイドが白人の警察官に射殺された事件をきっかけに再燃した、黒人への人種差別撤廃を訴える抗議運動「Black Lives Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)」 のデモに参加するディズニープリンセスたちの姿を描いたイラスト等も、過去に公開している。
(フロントロウ編集部)