NFLのキックオフイベントでパフォーマンス
これまでに15度のグラミー賞受賞歴を誇り、2019年から2年連続でグラミー賞の司会を務めたことでも知られるアリシア・キーズが米現地時間9月10日NFLのシーズン開幕を記念してキックオフコンサートに出演。新曲「Love Looks Better(ラブ・ルックス・ベター)」をパフォーマンスした。
アリシアはこの日、新曲のパフォーマンスと合わせて、NFLとパートナーシップを組み、黒人が経営する企業や黒人コミュニティを支援するための基金を設立することも併せて発表。
「私たちはすでに、自分たちの周囲で露骨な不正がまかり通っていることを目にしています」とアリシアは基金の設立に際して米Billboardにコメントを寄せている。「アーティストとして、自分のプラットフォームをどのように使えば人種間の平等に貢献できるかを常に考えています。この基金はその答えの1つであり、黒人のビジネスや、黒人の投資家、機関、企業家、学校、銀行に活気を与え、持続的な解決策にしていくことが目標です」。
目標金額は10億ドル
アリシアは米Billboardに対し、ここ数ヶ月にわたってアメリカで人種差別の撤廃を求める「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)」運動が続いていることが、基金を設立するに至ったきっかけになったとした上で、支援が一時的なものになってしまわないよう、「実質的なコミットメントを間違いないものにするために10億ドル(約1,100億円)」を最初の目標として設定したことを明かした。
「それですら、経済的な格差を埋めるには至りません」と、10億ドルもの大金を投じたとしても人種間の経済格差は埋まらないと指摘した上で、「その次のステップとして、人種的な正義のための投資や、多岐にわたる事業全体に行き渡るような数十億ドル規模の寄付を様々な業界にお願いするつもりです」とアリシア。人種間の格差を正していけるよう、長期的なプランで取り組んでいくことを明言した。
アリシアは社会問題に積極的に声をあげていることで知られており、今年6月19日の奴隷解放日には、「Black Lives Matter」に言及した楽曲「パーフェクト・ウェイ・トゥ・ダイ」をリリースした。
(フロントロウ編集部)