ナヤ・リヴェラ元夫とナヤ妹の同居
ドラマ『glee/グリー』のサンタナ役で知られるナヤ・リヴェラは、米現地時間の7月8日、4歳の長男ジョージ―君と泳ぎに出かけたカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のピルー湖で消息が不明となり、その後、遺体となって発見された。
ナヤの死後、ジョージ―君は、2018年にナヤと正式に離婚した元夫で、共同親権を持つ父親のライアン・ドーシーのもとで暮らし始めたが、事故から3ヵ月が経とうとしている9月末、ライアンがジョージ―君とともに新居へと引っ越し、そこには、ナヤの妹でモデルのニカエラ・リヴェラも同居していると英Daily Mailや米Entertainment Tonightが報じた。
関係者は「彼らはジョージー君に可能なかぎり最高の子供時代を送ってもらい、ナヤ不在のなかでもジョージー君を立派に育てるという同じ目標を持っている。また彼らは、同じ痛みを共有しているという意味で相手の存在に助けられている面もある。ジョージー君のために冷静に対応しながらも、世間の目の前で大切な人の死を悼むことの難しさを共に理解しているから」と、ニカエラがライアン&ジョージ―君親子と同居に至った理由をEntertainment Tonightに証言。
一方で、Daily Mailはライアンとニカエラが大型スーパーのターゲットの店内で、手をつないでいるように見える写真を掲載し、2人が男女の関係にあるようだと示唆した。
「男女の関係」を勘繰る報道に反論
ライアンとニカエラが、“ナヤの死から間もなく恋仲に発展したらしい”との情報を信じた一部の人々は、2人に批判や中傷を寄せたようで、ライアンは、それらの声に反論し、世間に対して理解を求めるため、インスタグラムで約12分におよぶ動画を公開。
ニカエラとロマンチックな関係であるという説を「ばかげている」とキッパリと否定するとともに、ニカエラとの同居をスタートさせた本当の理由を語った。
ライアンは、ナヤ亡き後の家族の苦悩を知りもせず、SNSなどを通じて勝手な憶測で意見を述べている人たちについて、「自分たちが暮らすこの世界が、他人に対して憎悪を吐き出すことに何の抵抗もない人々が育つ場所だという事実は本当に悲しい。とくに、悲劇に対処しようとしている家族に対してあれこれ意見するなんて」と批判。
ジョージ―君には絶対にそんな人間には育って欲しくないとしながら、「あの子は優しくて、賢くて、思いやりがあって、誰よりも親切な魂を持った少年。5歳にして、こんなにも早く、僕らの誰もがしなくていいような早さで(精神的に)成長しなくてはならないなんて…」と、この先、母親のいない人生を送らなくてはならないジョージ―君が不憫でならないと涙をこらえながら語った。
ナヤの捜索中、「(捜索隊は)ママを見つけてくれるかな? 絶対見つけて欲しい」と、とても心配そうにしていたというジョージー君。ナヤの遺体が発見され、「ママは天国に行ったんだ」と告げたとき、ジョージ―君が「じゃあ、僕もそこに行きたい。どうやったらいけるの?」と聞いたことなどを涙をこらえながら語ったライアンは、ジョージ―君の叔母であるニカエラの同居が事実だと認めたうえで、この決断がジョージ―君のたっての希望だったことを告白した。
「ジョージ―に、ティティ(※)は僕たちと一緒に住めないのかって聞かれたんだ。『ティティと永遠に一緒にいたい』って。彼女はジョージ―にとって、いまや、最も母親に近い存在だ。ひとりで子どもを育てる親としては、キャリアを築きながら子供と一緒にこの思いがけない大きな不幸の中でもしっかりと進んでいくためには、借りられる力はすべて借りるしかない」。
※スペイン語のスラングで 「叔母さん」の愛称
ライアンは、さらに、「ジョージ―に今、欲しいもの、求めているもの、必要としているもの…つまり“家族”を与えてやるためなら、何だってする。たとえそれが永遠じゃなくて、一時的なものだったとしても。あんなにもつらい経験をした彼の願いを拒否することなんてできないだろう? タブロイドによる軽率で非論理的なウワサを信じた、どこかの知らない奴がどう思おうが、何を言おうが、憎悪をまき散らそうが関係ない」と続けた。
人生の一部を捧げてくれたニカエラに感謝
ライアンは、「彼と血の繋がりがある若い女性が、叔母として、自分の人生を一旦保留し、色んなものを犠牲にし、環境を変えてまで子供の生活を向上させようとしてくれるなんて」と、ジョージ―のために同居を決めてくれたニカエラや、それを許してくれたナヤの家族にも感謝の言葉を述べている。
2017年、まだ赤ちゃんだったジョージ―君にキスするニカエラ。
さらに、「子供を寝かせたあと、たった1人で『いつになったら(状況が)良くなるんだろう?』と悲観的な考えに支配され続けなくて済む。話ができる誰かがいてくれるだけで、ただ静かにそこに座って一緒に悲しんでくれるだけでもいい。1人で抱え込む必要はないんだ」と、ニカエラの存在が自分にとっても支えになっていると語ったうえで、2人の関係を邪推する声を「ばかげている」と突っぱねた。
今の自分に「恋愛の悩みを抱えるほどの余裕があったら、どんなに良かったか」と、ナヤの死がもたらした悲しみと向き合い、日々を生きるのが精いっぱいだと自虐的に語ったライアン。
普段はSNSで自分の胸の内を明かすことがない彼が、今回動画を公開した背景には、ニカエラとの同居報道を受け、心無い見知らぬ人々から、自身やニカエラの死を願うようなDMが届いたことがあったという。
ライアンは、動画の最後に「勝手に意見したり、結論に飛びついたりする前に、いま一度考え直して欲しい」と忠告。ニカエラもインスタグラムストーリーを通じて「私が学んだ最も大切なことは、他人について決めつけるのではなく、思いやりを示すこと。人生の一瞬でさえも、当然のものだと軽く見ないこと。みなさんもそれに気づいてくれるよう願っています」と、遠回しながらコメントしている。(フロントロウ編集部)