ラッパーのドレイクとシンガーのSZA(シザ)には、恋人同士だった過去が。このことを楽曲「ミスター・ライト・ナウ(Mr. Right Now)」を通じて初めて世の中に公表したドレイクに、SZAが“重大な間違い”を指摘した。(フロントロウ編集部)

ドレイク、SZAとの過去の交際を楽曲歌詞で暴露

 10年以上にわたりヒット曲を量産してきたラッパーのドレイクは、今年7月リリースした「オンリー・ユー・フリースタイル(Only You Freestyle)」が米Billboardの全米シングルチャートで通算38曲目となるトップ10入りを果たし、“史上最も多くの楽曲を全米トップ10に送り込んだアーティスト”に。

 その翌月にリリースした「ラフ・ナウ・クライ・レイター(Laugh Now Cry Later)」も同チャートの1位を獲得し、輝かしい記録を更新し続けている。

画像1: ドレイク、SZAとの過去の交際を楽曲歌詞で暴露

 そんなドレイクは、10月1日にリリースされた、グラミー賞受賞ラッパーの21サヴェージとメトロ・ブーミンのアルバム『サヴェ―ジ・モードII(Savage Mode II)』の収録曲「ミスター・ライト・ナウ」にフィーチャリングで参加。

 同楽曲の歌詞のなかで、人気R&BシンガーのSZA(シザ)と10年以上前に交際していたことを世間に初めて公表した。

画像2: ドレイク、SZAとの過去の交際を楽曲歌詞で暴露

 「ミスター・ライト・ナウ」でドレイクの歌唱部分にはこんなリリックが登場。

「ああ、彼女はSZA(の曲)に合わせてセックスしたいって言った/待ってくれよ/だって俺は2008年にSZAと付き合ってたんだ(Yeah, said she wanna f— to some SZA, wait,” he raps. “‘Cause I used to date SZA back in ’08.)」


SZAが「間違い」を指摘

 SZAといえば、2018年グラミー賞で女性最多ノミネートを果たしたほか、ラッパー初のピューリッツァー賞受賞者であるケンドリック・ラマーとコラボしたマーベル映画『ブラックパンサー』の主題歌「オール・ザ・スターズ(All The Stars)」をが大ヒットを記録した注目R&Bシンガー。

 今年9月には、ラッパーのタイダラー・サインとのコラボで約3年ぶりとなるニューシングル「ヒット・ディファレント(Hit Different)」をサプライズリリースして話題になった。

画像: SZAが「間違い」を指摘

 「ミスター・ライト・ナウ」の歌詞をきっかけに、今をときめくドレイクとSZAが、かつて交際していたという事実を知ったファンたちは大興奮。しかし、ドレイクの歌詞には、1つ“重大な間違い”が含まれていることを、SZAが指摘した。

 SZAはツイッターを通じて、「まあ、実際には2009年のことなんだけどね(笑)」と、ドレイクと彼女が交際していたのは、正確には2008年ではないとコメント。

 ドレイクが、実際よりも1年早い“2008年”と歌ったのは、「ただ純粋に、『wait(ウェイト)』と韻を踏む『eight(エイト)』を使いたかったからじゃないかな」と推測し、「私のことをよく知ってる人や、当時周りにいた人たちが証言してくれるよ。愛と平和しかない」と、2人が過去に交際していた期間があったことを認め、現在もドレイクは友好的な間柄であることを示唆した。


間違いを正した理由は?

 SZAは、続けて、わざわざ間違いを正した理由について、「みんなに未成年者とのアレコレとか、気色の悪い事が起こっていたとは思って欲しくない。完全に純粋な関係だった。もうずっと前のことだよ」と説明。

 この背景には、ドレイクが、近年、何度か「不適切だ」と批判を浴びてしまった、未成年に対する言動をめぐる配慮があるのではないかとみられている。

画像: 間違いを正した理由は?

 というのも、もしドレイクとSZAが交際していたのが2008年だったとしたら、当時SZAは17歳、ドレイクは21歳という計算になる。

 アメリカやカナダでは、成人と未成年の交際や性的行為に対してかなり厳しい規制がある州も多い。これに抵触したと誤解されないよう、SZAは、ドレイクと交際していたのは、自身が18歳を過ぎた2009年であると明言した可能性が高い。

 ドレイクは、ここ2~3年の間に、シンガーのビリー・アイリッシュやドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のミリー・ボビー・ブラウンといった、未成年のセレブとのプライベートでの交流が一部で「気持ち悪い」と非難の的に。

画像: ビリー・アイリッシュ

ビリー・アイリッシュ

 17歳の頃からドレイクと私的なメールのやりとりをしているビリーは、「みんな過剰反応しすぎ。成人男性が、いちアーティストのファンになるのって、いけないこと?もっと他に心配しなきゃいけない、おかしい人たちがネット上にはたくさんいるのに」と米VOGUEに反論。

画像: ミリー・ボビー・ブラウンとドレイク。

ミリー・ボビー・ブラウンとドレイク。

 14歳の頃にドレイクから恋愛指南をしてもらっていると打ち明けたミリーも、「自分の時間を割いてまで私のキャリアを築く助けをしてくれたり、知恵やアドバイスをくれる人がいて私は幸せ」とインスタグラムでコメントするなど、ドレイクに下心があったわけでは決してないと擁護しているが、2019年初めには、2010年に米コロラド州デンバーで行なったライブの最中に、当時21歳だったドレイクが、ステージにあげた未成年の女性と過剰ともとれるスキンシップをとる様子を収めた動画がネット上で拡散。

 ドレイクは、この女性客が17歳だとは知らずに、彼女とチークダンスを踊ったり、髪に触れたり、首元にキスしたり、さらにはバックハグをするといった行動に。その後、彼女に年齢をたずね、「17歳」だと返されると、「なんでそんな外見なんだ!?」、「まだ刑務所にはいきたくない!」と大慌てでジョークを飛ばしながらも、最後には頬や唇にキスをして会場を沸かせるというパフォーマンスを見せた。コロラド州の性的同意年齢は17歳からのため、この時のドレイクの言動が法的に罰せられることはないが、世間では物議を醸した。

 ちなみに、ドレイクがシザについてラップしてのは「ミスター・ライト・ナウ」が初めてではなく、2018年にリリースした「ディプロマティック・イミュニティー(Diplomatic Immunity)」の中では、交際については明かさなかったものの、シザの本名である「ソラナ」という名前を出していた。また、SZAが9月に「Hit Different」をリリースした際には、インスタグラムで「ソラナは完璧だ」とコメントして応援していた。(フロントロウ編集部)

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