グラミー賞5冠を達成したビリー・アイリッシュ
今年1月に開催された第62回グラミー賞授賞式において、女性として初めて主要4部門(年間最優秀楽曲賞、最優秀新人賞、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀レコード賞)を制覇し、計5部門を受賞したビリー・アイリッシュ。
2018年にデビューアルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』 をリリースしたばかりのビリーは、弱冠18歳にしてトップアーティストの仲間入りを果たすこととなった。
今回、ビリーは兄で今日作者のフィニアス・オコネルとともに米人気トーク番組『The Tonight Show(原題)』に出演。グラミー賞授賞式に出席した時のことを振り返った。
「あれはピークだったね」とビリー。受賞したことじゃなくて、あの場にいたということがね。ノミネートされること自体がすごいことだし、貴重だから。あの日の朝、フィニアスと一緒に『これで十分だよね。受賞する必要はない。この場にいられるんだから。受賞するかは心配していない。ここにいられることが素晴らしいことだから』って話したのを覚えてる」と振り返り、グラミー賞に出席できたことだけでも光栄だったと明かした。
アリシア・キーズから電話があったことを告白
ビリーによれば、グラミー賞で快挙を達成した翌日、授賞式で司会を務めたアリシア・キーズからお祝いの電話があったのだそう。「次の日は自宅にいたんだけど、アリシア・キーズが電話をかけてきてくれて、『おめでとう』を言ってくれたの。電話で伝えてくれたんだけど、すごく嬉しかった」と語ったビリーは、アリシアからアドバイスをもらったことを明かして、次のように続けた。
「ほら、アリシアは若い頃に何度もグラミーを受賞している人だから。彼女が電話をくれて、『これだけは伝えておきたいの。イケてることを恥ずかしがらないで』って言ってくれたの」
アリシアといえば、2001年に当時20歳でリリースした『ソングス・イン・Aマイナー』がいきなり全世界で1,100万以上を売り上げ、翌年のグラミー賞では同作に収録されている、全米シングルチャートの1位を獲得したシングル「フォーリン(Fallin')」が主要4部門のうちの最優秀楽曲賞を受賞し、同じく主要部門の最優秀新人賞を含む計5部門を受賞するという、いわば鮮烈なデビューを果たしたという意味ではビリーの大先輩の存在。
その後、およそ20年にわたって「イケてる」存在であり続けているアリシアらしいアドバイスは、ビリーの心に大きく響いたよう。ビリーは番組のなかで、「最高だよね! 本当の話だよ」と嬉しそうに司会のジミー・ファロンに打ち明けた。
一方、アリシアは4年振り通算7作目となるニューアルバム『アリシア』の日本盤を本日10月7日にリリース。セルフタイトルがつけられた本作について、アリシアは自身の「あらゆる側面をすべてさらけ出した作品」と太鼓判を押している。(フロントロウ編集部)