ビートルズの晩年を記録した映画が2021年に公開
ザ・ビートルズが解散してからも、ソロとしてキャリアを積み、50年以上も第一線で活躍しているポール・マッカートニー。スタジアムやドームクラスの会場で行なわれるソロコンサートでは、ソロ曲以外にもビートルズ時代の曲も演奏してファンを沸かせるポールが、ある映画をひと足先に鑑賞した。その映画は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで監督を務めたピータ・ジャクソンのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:ゲット・バック(原題:The Beatles:Get Back)』。
2021年夏に公開が予定されている『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』は、タイトルからもわかるように、ビートルズについての映画で、アルバム『レット・イット・ビー(Let It Be)』の制作過程や、多くの人に衝撃を与えたイギリス・ロンドンのセヴィル・ローで行なわれた屋上でのパフォーマンスなどが収められている。
自分たちの過去が描かれているこの映画をポールはいち早く鑑賞したようで、気になるのはその反応。映画の中に登場する当事者であるポールは、『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』をどう思っているのかをBBCラジオ6ミュージックで明かした。
ポールは『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』がお気に召したようで「ジョージが『SomethingIn The Way She Moves(※)』を気にしていたり、僕が『GetBack』うまくまとめようとしていたりしている映像を彼は少しだけ見せてくれたんだ。とてもよかったよ。気に入ったと言わなければね。なぜなら、その通りに描かれている。多くの家族がそうであるように、僕たちは言い争ってもお互いを愛し合っていたということをこの映画は思い出させてくれる。とても暖かい気持ちになって、そんな人たちとバックステージで良い音楽を作っていたことは素晴らしいことだったとわかった」と、映画を見て様々なことを思い出したと語った。
(※)「Something In The Way She Moves」はジェイムス・テイラーの楽曲で、のちにリリースされるジョージ・ハリスンが作った「Something」に影響を与える。
『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』はビートルズの解散間際の様子が映し出されているけれど、それさえもポールは懐かしく思ったようで、映画に太鼓判を押した。ポールお墨つきの映画『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』は、2021年8月27日北米で公開され、ビートルズの公式本『The Beatles : Get Back』が8月31日に発売されることも決まっている。
(フロントロウ編集部)