アメリカの人気トーク番組『エレンの部屋』の司会を務めるエレン・デジェネレスが、劣悪な労働環境が露呈した同番組のスタッフにピープルズ・チョイス・アワードのステージで感謝の気持ちを伝えた。(フロントロウ編集部)

エレン・デジェネレスが番組スタッフへの思いをぶつける

 米現地時間11月15日、ファン投票によってノミネーションと受賞が決まるエンタメの祭典ピープルズ・チョイス・アワードが開催され、名物司会者のエレン・デジェネレスが2003年から約17年間にわたって番組ホストを務める人気トーク番組『エレンの部屋』が、ベスト・デイタイム・トークショーに輝いた。

 フロントロウでも何度かお伝えしたが、今年7月、『エレンの部屋』の元スタッフと現スタッフから番組プロデューサー陣によるセクハラやパワハラ、差別発言といった悪質な職場いじめ、さらには給料の未払いなど劣悪な労働環境を告発する声が相次いだことがきっかけで、炎上騒動に発展。

 スタッフ間のトラブルとはいえ、エレンがハラスメントなどの事実を“まったく知らなかった”というのは無理があるとして、番組関係者だけでなくエレン本人に対する批判の声も多くあがり、一度は番組の存続も危ぶまれたが、当該のプロデューサー3名が責任を取るかたちで番組から外れ、今年9月に新体制での新シーズンがスタートした。

画像: Photo:©︎E! Red Carpet & Award Shows/YouTube

Photo:©︎E! Red Carpet & Award Shows/YouTube

 受賞スピーチの冒頭で、エレンは「ありがとう、ありがとう。心の奥底から感謝しています。本当にありがとうございます」と何度もお礼を言うと、続けて「私はこの賞を自分ひとりのためだけではなく、番組を実現してくれる素晴らしいクルーとスタッフを代表して受け取っています。彼らは毎日100%の力を出し切って、100%の時間を捧げてくれています。彼らの日々の頑張りに本当に感謝しています。彼らは番組を最高のものにするために日々努力してくれています」と、一連の騒動で辛いを思いをさせてしまった番組スタッフに感謝した。

 また、今回の受賞はファン投票によって決まったものであることから、「なぜこの賞を受賞するにいたったのか、ちゃんと理解しています。みなさん、ありがとうございます。(騒動の時も)私のことを応援してくれて、支え続けてくれたみなさんには感謝しかありません。言葉では表現できないくらいありがたく思っています。とくに今、この賞を受賞できたことは、私にとってとても大きな意味があります」と、番組スタッフだけでなくファンにも感謝すると同時に受賞を喜んだ。(フロントロウ編集部)

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