下ネタにはどうリアクションしたら良い?
19歳の時にラジオ局で働いていたという女性が、40代半ばの男性上司からセクハラ発言を受けた時に使って非常にうまくいったという“返し”をツイッターで明かした。
職場での下ネタをはじめとしたセクハラ発言は、言う側はアイスブレークやジョークのつもりで言っていても、不適切なもの。とくにこの女性の場合は、当時19歳。10代の時に父親くらいの年齢の男性にセクハラ発言を受けるのは精神的なショックが大きいけれど、女性はそんな相手にあるリアクションテクを使ったという。それは、その下ネタがなぜ面白いのかわからないから説明して欲しいとお願いすること。
「19歳の時に上司が、テレフォンセックスのオペレーターになるといいって言って笑ったの。
私は『おっしゃっている意味がわかりません』と言った。
彼は『冗談だよ』と言った。
私は『(ジョークのポイントを)説明してください』と言った。
その結果わかったの。
セクハラをする人は自分の不適切なジョークがなぜ面白いか説明してと迫られると笑うのを止めるということを」
ジョークはなぜ面白いか説明すると面白くなくなるというのはコメディ界でよく言われることだけれど、それが不適切なものだと面白くなくなるどころか気まずくなってしまうよう。
セクハラ発言に意義を唱えると「お堅いんだから」「そうカッカしないで」「ユーモアが足りない」と、あたかも受け取り側の問題だと責任転嫁される場合があり、これは英語ではgaslighting(ガスライティング)と言われている。しかしこの女性の方法だと、説法のように相手自身にジョークの気まずさに気づかせるため、ガスライティングもしづらい。
女性のこの対応法には多くの人が共感や納得したようで、女性のツイートは50万回以上もいいね!された。そしてコメント欄には、「19歳でこれができるなんて最高」「この情報を共有してくれてありがとう」といったコメントのほか、女性たちの職場でのセクハラ体験談が書き込まれた。
実は父親のアドバイスだった
じつは女性にこの対応法を教えたのは、女性の父親だったそう。10代の娘がラジオ局で働くと知った父親は、職場にセクハラ発言をする男性がいるだろうと察知したようで、娘にこう言ったという。
「男が不適切な発言をしてきたら、絶対に笑ってはいけない。そのジョーク(の面白い点)を説明してくださいとお願いするんだ。そうしたら彼らはそういったジョークを言うのをやめるから」
気まずくても絶対に苦笑いしないで、説明してと求めなさい。そんな父親のアドバイスを活かして、見事な機転と勇気で、セクハラ上司に切り返した女性。
ちなみに女性のツイートのコメント欄には、この手法は人種差別ジョークなど、その他の不適切なジョークにも有効的だと、実践した人からのコメントが書き込まれていた。(フロントロウ編集部)