11月20日は、イジメに立ち向かうための活動を啓発する「スタンドアップ・トゥ・ブリング・デー(Stand Up to Bullying Day)」。一体どうやってイジメに立ち向かえばいい?(フロントロウ編集部)

11月20日は「スタンドアップ・トゥ・ブリング・デー」

 本日11月20日はイギリスの「スタンドアップ・トゥ・ブリング・デー(Stand Up to Bullying Day)」。直訳すると、「イジメに立ち向かう日」となり、その名が示す通り、イジメに立ち向かうことを啓発するための日となっている。「スタンドアップ・トゥ・ブリング・デー」のサイトでは、この日の目的について次のように記されている。

「イジメについてや、イジメが長期的に与える影響についての認知を広めること
イジメをなくす上で、集団の力が果たす役割を理解すること」

 残念ながら、日本では小中高校などの学校におけるいじめの件数は増加している。日本の文部科学省が2020年10月に発表した、2019年における「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によれば、全国の小中高校などで認知されたいじめが61万2496件となり、過去最多の数字を更新した。

イジメを見たら、どうすればいい?

 「イジメをなくそう」と声をあげるのは難しくないないかもしれないが、難しいのは、実際にイジメをなくすために行動に移すこと。もしも自分の友達がイジメられているのを目にしたら、どう行動すればいいだろうか?

 ここでは、「スタンドアップ・トゥ・ブリング・デー」のサイトに掲載されている、“友達がイジメられていた時、自分に何ができるか?”の項目を紹介する。

すぐに誰かに報告すること
もしも誰かがイジメられているのを見たら、親や先生に報告する。万が一、その人が身体的に傷つけられていたら、すぐに大人の人に報告する。オンライン上でイジメを発見したら、すぐにプロバイダーに通報する。

イジメられている人のために立ち向かう
勇気がいることだけれど、もしも誰かが攻撃的な言動や行動をしていたら、標的になってしまっている人を守ってあげて。もしも自分だけじゃ不安なら、友達に助けを頼んで。

その人と友達になる
イジメられている人と友達になる努力をすること。その人を自分のグループへと誘って、ランチタイムを共にしたり、教室や教室の外で、一緒の時間を過ごしたりしてみて。

絶対に加担しない
もしも誰かがイジメにあっているの見ても、決してそこに加担しないこと。もしもイジメっ子たちにそそのかされても、それを断って、立ち去ること。

噂を終わりにすること
誰かについての噂を広めることに手を貸さないで。もし誰かから噂話を聞いても、それを広めず、自分のところで終わりにすること。

イジメられている子をサポートして、力になる
イジメられている子に話しかけて。助けを名乗り出て、学校にイジメを報告できるように、勇気づけてあげること。

 イジメっ子に立ち向かうのは、いつだって勇気がいること。例えば、誰かに助けを求めた瞬間に、さらに状況が悪化してしまう可能性もある。自分1人で立ち向かうのが難しければ、ここに書かれているように、親や先生、友達の手を借りてみて。きっと、その状況におけるより良い対策が導き出せるはず。できることから、イジメられている子の仲間になることが大切。

 以前、過去にイジメを受けていたことを公にしているジャスティン・ビーバーは次のようにメッセージを寄せている。

画像: イジメを見たら、どうすればいい?

「もしいじめられている人を見たら、助けてあげるべきだ。明日は我が身だよ。スポーツや勉強で人より優れているという理由で、僕はいじめられ続けた。『目立ちたがり屋』と陰口を叩かれたよ。正直、友達がたくさんいた記憶がまったくないね。どんな時も、自分の周りにいる人たちの助けになってあげることが大事だと思う。近くにいじめられている人がいても、無視しないで声を上げてほしい」

(フロントロウ編集部)

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