2021年4月に開催される米アカデミー賞が、リモート開催ではなく、会場で実際に開催する意向であることが分かった。(フロントロウ編集部)

追記(2021年2月12日)
 アカデミー賞のスポークスパーソンが、2021年のアカデミー賞授賞式は各地から中継されることを声明のなかで発表した。
 「多くの人にたくさんのことを要求したこのユニークな年に、映画芸術科学アカデミーは、参加者全員の健康と安全を第一に考えたうえで、他にはないオスカーを開催します。世界中の視聴者が見たがっている対面でのショーを作るために、パンデミックにおける条件を満たしたうえで、セレモニーはランドマークであるドルビー・シアターを含む複数の場所から中継放送されます」

アカデミー賞、予定延期も開催は現地で

 (2020年12月2日)当初は2021年2月28日に行なわれる予定だった第93回アカデミー賞授賞式は、新型コロナウイルスの影響で、2021年4月25日に開催される。アカデミー賞の予定が変更されたのは1981年以来のこと。

 2020年に開催された多くのアワードは、中止になったり、リモートで開催されたり、無観客の会場で開催されたりした。しかしアカデミー賞は、リモート開催はしない意向であることが分かった。アカデミー賞とその放送局であるABCの関係者が、米Varietyにこうコメントした。

「対面でのアカデミー賞のテレビ放送は実施されます」

画像: アカデミー賞、予定延期も開催は現地で

 このことから、2021年もアカデミー賞はアメリカのロサンゼルスにあるドルビー・シアターで開催される予定と見られるけれど、そのキャパシティである3,400席のうち、どの程度の入場が許可されるかまでは明らかになっていない。

 別の関係者によると、先日アカデミー賞関係者がドルビー・シアターですでにリハーサルを行ない、様々な選択肢を模索したという。

 4月に開催予定とはいえ、新型コロナウイルスの脅威が完全に無くなっている可能性はほぼない。そのなかで、高齢者を含むアカデミー賞にノミネートされた俳優や制作陣たちが出席を希望するかどうかもポイントであるという指摘もある。

 2021年の各アワードは軒並み開催予定日を変更しており、毎年1月の初めに開催され、アワードシーズンをスタートさせる1発目を飾るゴールデン・グローブ賞も、2021年2月28日に延期された。7月の発表の時点では、ロサンゼルスのビバリーヒルズにあるザ・ビバリーヒルトンで、実際に開催されるとされており、こちらの開催方法にも注目が集まる。

 ちなみに、アカデミー賞にノミネートされるには、ロサンゼルス地域で最低7日間の放映という条件があったけれど、本年度に限っては、劇場公開予定だった作品がやむを得ずデジタル配信になってしまった場合はその作品も選考の対象とされるというルールが設定された。(フロントロウ編集部)

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