シンガーのセレーナ・ゴメスが今も太ももの内側に残る腎臓移植手術の傷跡への率直な思いを語った。大手術から約3年。最初は“嫌だった”という手術痕を見て、セレーナが今思うこととは。(フロントロウ編集部)

セレーナ・ゴメスが傷跡への思いを語る

 シンガーや俳優、プロデューサーとして活躍する一方で、今年9月に自身肝いりのコスメブランド「Rare Beaty(レア・ビューティー)」を立ち上げ、新たな一面を開花させたセレーナ・ゴメスが、米Peopleが毎年発表している「今年の人(People of the Year)」の2020年度版に選ばれた。

 表紙を飾ったPeopleの最新号では、自身が抱えるメンタルヘルスの問題やレア・ビューティーにかける思いに加え、腎臓移植手術の傷跡についても言及。「手術を終えて間もない頃は、少し悲しかった。だって、すでに壮絶な経験をしてるのに、そこへきてさらに『以前とは見た目が違う。自分の体に自信が持てるようになるかわからない』というプレッシャーまで感じていたから」と、当初は傷跡に対してネガティブな感情を抱いていたことを明かした。

 ご存じの方も多いと思うが、難病に指定されている自己免疫疾患の全身エリテマトーデスを患っているセレーナは、2017年の夏に治療の一環として腎臓移植手術を受けた。手術は無事成功し、セレーナは仕事に本格復帰できるまでになったが、足の血管から動脈を再建したため、彼女の体にはお腹だけでなく、太ももの内側にも手術痕が残ることに。

画像: Photo:©︎People

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 腎臓移植手術の重要性と自身の持病である全身性エリテマトーデスについて世間の人々にもっと知ってほしいという思いから、過去に何度か傷跡を公開したことがあるセレーナだが、やはりバケーション先などで水着姿になった際、傷跡がつねに人目に晒されるという状況には抵抗があったようで、傷痕が隠れるハイウエストタイプのもの着ることが多かった。

 そんなセレーナに変化をもたらしてくれたのは、家族や友人といった彼女のまわりにいる“素晴らしい人たち”だったそう。「私は最高の人たちに囲まれていて、その人たちは私が内に秘めているものをちゃんと見抜いてくれた。この傷跡がなければ、私はここにはいない。(傷跡に対して)今は前とは違う見方をできるようになった」と言うと、「(数多くの戦いを勝ち抜いた)戦士にでもなったような気分」と続けた。

 ちなみに、今から約2ヵ月前、長年の友人であるテレサ・マリー・ミンガスが立ち上げたスイムウェアブランド「LA’MARIETTE」の宣伝のために、久々に水着姿を披露した際、「腎臓移植手術を受けた直後は、傷痕を見せることにとても抵抗があった。写真に残るのが嫌で、(傷痕を)隠せるものばかり選んで着てた。でも今、私はこれまで以上に自分自身や自分が経験してきたことに自信が持てている。それに誇りにも思えるようになった」と語っていたセレーナは、今回のインタビューを「これまでに色々な経験をしてきた私の姿を見て、若い女の子たちが“何も怖くない”と思ってくれたなら、それだけで報われた気がする」という力強い言葉で締めている。(フロントロウ編集部)

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