ジョン・レノンの40回目の命日を追悼
日本でも絶大な人気を誇るイギリスの伝説的なバンド、ザ・ビートルズ。とくにメンバーのジョン・レノンは、オノ・ヨーコと結婚したこともあり、日本人に親しまれた存在。しかし、ジョンは1980年12月8日に、自宅マンションへ帰宅途中にマーク・チャップマンによって銃殺され、2020年で40回目の命日を迎えた。
反戦や平和運動などを積極的に行ない、亡くなってもなお多くの人に影響を与え続けているジョン。そんなジョンの命日となった12月8日に、ビートルズの元メンバーであるリンゴ・スターが、自身のインスタグラムやツイッターに、ジョンとの2ショットをアップして、没後40年を追悼。リンゴはジョンとの2ショット写真を投稿すると同時に、世界中のラジオ局へ「あるお願い」をした。
そのお願いとは、命日にラジオでビートルズの楽曲「Strawberry Fields Forever(ストロベリー・フィールズ・フォーエバー)」を流してほしいということ。「Strawberry Fields Forever」とは、1967年に「Penny Lane(ペニー・レイン)」との両A面シングルとしてリリースされた楽曲で、ジョンが幼少期の頃に暮らしていた家の近くの救世軍の孤児院「ストロベリー・フィールド」がモチーフとなった楽曲。
ジョンが亡くなった後にセントラルパーク内に作られた、ジョンに捧げられたモニュメントにもストロベリー・フィールズという名前がつけられるほどゆかりがある。そんな「Strawberry Fields Forever」を命日に流してほしいと思ったリンゴは「1980年12月8日火曜日、僕たちはみんなジョンにさよならを告げなくてはいけなくなった。ラブとピースのジョン。今日世界中のラジオ局に『Strawberry Fields Forever』を流してほしいとお願いしたい。永遠に、ピース・アンド・ラブ」と投稿にキャプションをつけ、世界中に発信した。
ポールや妻オノ・ヨーコも追悼
ジョンの没後40年を偲んで追悼コメントを出したのは、リンゴだけではない。ポールは、ガンで亡くなったポールの妻が撮影したポールとジョンの2ショットを公開し「とても悲しい日だけれど、友達であるジョンが世界にもたらした大きな喜びを思い出している。この素晴らしいリバプール生まれのやつを知ることができ、一緒に仕事できたことはいつもとても嬉しく誇りに思っている!」とコメント。
そして妻のオノ・ヨーコは、毎年命日になると公開しているジョンが殺害された時につけていたメガネをツイッターにアップ。そのメガネは銃殺された時についたジョンの血が残っており、いかに残酷だったのかを物語っているもので、オノ・ヨーコは毎年そのメガネの写真に、ジョンが亡くなってからこれまで何人の人が銃によって命を落としたのかを書き込んでいる。
The death of a loved one is a hollowing experience.
— Yoko Ono (@yokoono) December 8, 2020
After 40 years, Sean, Julian and I still miss him.
'Imagine all the people living life in peace.'
Yoko Ono Lennon#enoughisenough #peace #guncontrolnow #gunviolence #nra #guns #gunsafety #firearms #endgunviolence pic.twitter.com/TsHWuCdu2Y
2020年もその写真と共に「愛する人を亡くすというのは、空っぽになったような経験です。40年経った今でも、ショーン、ジュリアン、そして私は彼が恋しい。想像してごらん、みんなが平和に生活していることを」と、ジョンの楽曲「Imagine(イマジン)」の歌詞を用いて追悼した。
ちなみにジョンのことを殺害したマーク・チャップマンは、2020年8月に11度目の仮釈放の申請が却下されており、次に仮釈放申請が出来るのは2022年となっている。
(フロントロウ編集部)