テイラー・スウィフトが『エヴァーモア』のボーナストラック2曲を一般解禁
テイラー・スウィフトが全米アルバムチャート1位を獲得した9thアルバム『エヴァーモア(Evermore)』のフィジカル盤のデラックス・エディションにボーナストラックとして収録された「Right Where You Left Me(ライト・ホエア・ユー・レフト・ミー)」と「It’s Time to Go(イッツ・タイム・トゥー・ゴー)」の2曲を1月7日にデジタルリリース。リリックビデオを公開した。
「Right Where You Left Me」では、「私はいつまでもあなたに置き去りにされた場所にいる/あなたは私に永遠にここに留まること以外に何の選択肢も与えなかった」と、“いつまでも忘れることができない失恋の痛手”を、そして、「It’s Time to Go」では、「時には諦めることこそが一番力強かったりする/時には逃げることこそが勇敢な選択だったりする/時には立ち去ることが、正しい答えを見つけるための唯一の方法なのかも」と、“何かや誰かに潔く見切りをつけることの美学”について歌っているテイラー。
どちらも複雑な心情を絶妙に表現した楽曲だとファンたちを唸らせているけれど、「It’s Time to Go」の歌詞の一節で、テイラーが、かつて“親友”だったあるセレブの裏切りに言及しているのではないかとウワサされている。
元親友の「裏切り」を匂わせ?
一部のファンたちが、「あの人のことなのでは?」と推測しているのは、人気モデルのカーリー・クロス。
カーリーは、テイラーが2014年から2016年にかけて頻繁に行動を共にしていた「テイラー軍団」と呼ばれるセレブ友だちの主要メンバーで、2人きりで旅行に出かけるなど、かなり親しい間柄として知られていた人物。
しかし、2016年頃から、一緒にいるところがまったく見かけられなくなり、不仲説が浮上。2017年にテイラーがリリースした楽曲「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ(Look What You Made Me Do)」のMVでテイラーは友人たちの名前が書かれたTシャツを着用したが、そこにカーリーの名前がなかったことなども後押しとなり、2人は疎遠になってしまったのではないかとささやかれるように。
カーリーは、2019年に実業家のジョシュア・クシュナーと結婚したが、テイラーがウェディングに出席しなかったことが、決裂を裏付ける決定打となった。
「It’s Time to Go」は、その内容から、テイラーが、デビューから2018年まで在籍していた前所属レーベルのビッグマシン・レコードとの泥沼決別にインスピレーションを得た楽曲だと受け取られている。
そんな「It’s Time to Go」含まれる、カーリーによる“裏切り”を匂わせているのではと推測されている歌詞はこんな一説。
「シスター(仲の良い女友だち)の言葉が、陰口になって返ってきたとき、彼女は実際、自分が思っていたような人なんかじゃなかったと気づいた/夢に見た双子の片割れなんかじゃなく、彼女はバレバレなペテン師だった」
親友同士と呼ばれていた当時、「Twinning(双子風)」という言葉が流行っていたこともあり、長身でブロンドのテイラーとカーリーは、「まるで双子のよう」と形容されることも多かった。
テイラーとカーリーの仲が決裂した裏に「あの人物」?
それだけでは、もちろん、テイラーが「It’s Time to Go」の歌詞の一節を通じて、カーリーの不義理を暴露しているという証明にはならないが、もともと、テイラーとカーリーの間に確執が生まれてしまった背景には、カーリーがテイラーが2019年に勃発した原盤権売却騒動以前から犬猿の仲にあった音楽マネージャーのスクーター・ブラウンの存在が絡んでいるといわれている。
カーリーは、ある時期から、シンガーのジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ、デミ・ロヴァートらをクライアントにもつ、敏腕エージェントとして知られるスクーターに自身の活動のマネージメントを委ねており、さらにお互いのパートナーを含めて家族ぐるみの付き合いをしている。
スクーター夫妻とカーリー夫妻
テイラーが出席しなかったカーリーの結婚式には、スクーターが出席しており、テイラーは欠席の理由を「先約があったから」と説明していたが、今考えると、スクーターを避けるためだったという可能性もある。
2人の間に何があったのか、真相はわからないが、カーリーがもうテイラーにとって親友と呼べる存在ではなくなってしまったことは確か。しかし、カーリーの裏切りを匂わせているのではないかと推測される歌詞が含まれる「It’s Time to Go」は、曲全体をみると、過去のしがらみを捨てて、新しい一歩を踏み出そうという前向きさが余韻として残る。(フロントロウ編集部)