76か国で視聴率ナンバー1!『ブリジャートン家』
ドラマ『ブリジャートン家』は2020年12月25日にNetflixで配信が始まった作品。ジュリア・クインの小説をドラマ化した本作は、大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』でクリエイターを務めるションダ・ライムズが、Netflixで初めて手掛けたシリーズでもある。
時代劇版の『ゴシップガール』だとも評されており、ジェーン・オースティンの作品や『ダウントン・アビー』などのファンにもおすすめな『ブリジャートン家』。本作の舞台は19世紀初め、摂政時代終末期のイギリス上流社会。ロンドン社交界で熱い視線を集めるブリジャートン家の8人の兄弟姉妹が、“真実の愛”を追い求める姿を描いている。
そんな本作は、配信からすぐに世界中で人気が爆発。76か国で視聴率ナンバー1を記録する大ヒットとなっている。そんな本作から、ある流行語が産まれようとしていると話題に!
『ブリジャートン家』からブレイク!「Rake」の意味とは?
『ブリジャートン家』発で注目を集めている単語というのは、通常、干し草や落ち葉などをかき集めるための熊手という道具を示す「Rake(レーキ)」。『ブリジャートン家』の第1話で、ヘイスティングス公爵がブリジャートン家の夕食に招待された際に、姉妹が彼についてどれだけハンサムか話し合っていた時に使われた。
一見ロマンスとは何の関係もなさそうなその単語だけれど、時代劇で使われる場合は「熊手」という意味では使われない。じつは「Rake(レーキ)」は、「Rakehell(レイクヘル)」という言葉を短縮したもので、「のんきで自由奔放な貴族の男性」という意味を持っている。これは17世紀のイギリスで上演された舞台で使われ、人気を博した言葉。
『ブリジャートン家』でヘイスティングス公爵はモテモテで、常に新しい恋人をとっかえひっかえしているような人物。そんな人に対して姉妹は「Rake(レーキ)」と表現している。つまり、「Rake(レーキ)」というのは簡単にいうと1800年代バージョンのプレイボーイのこと。
アメリカのオンライン辞書によると当時のプレイボーイに使われた「Rake(レーキ)」は、「やりたいことは何でもやるし、その過程では多少の犠牲も厭わない」というような強引な魅力を兼ね備えている人物だという。
「レーキ」な男性を物語に登場させることの多いアメリカの歴史ロマンス作家、サラ・マクリーンは、米Oprahに「レーキは愛すべき悪党です。レーキには様々な種類がありますが、『ブリジャートン家』のヘイスティングス公爵はより良い方に位置しています」と語っている。通常、レーキは、多くの人と関係を持っている人物だけれど、それだけにハンサムで、魅力的な部分もたくさんある。
「rake」という1800年代に使われた単語を再ブレイクさせているドラマ『ブリジャートン家』はNetflixで配信中。(フロントロウ編集部)