クリステン・スチュワートがダイアナ妃に扮した姿がお披露目
イギリス王室のチャールズ皇太子の元妻、ウィリアム王子&ヘンリー王子の母にして、36歳の若さで亡くなったダイアナ妃の“人生の転機”を描いた映画として注目を集める映画『Spencer(スペンサー/原題)』のファーストルックが、同作を製作する映画プロダクション、Neon(ネオン)の公式SNSを通じて公開された。
お披露目されたのは、同作に主演する俳優のクリステン・スチュワートが、漆黒のボウタイブラウスにベール付きのハットを被り、真っ赤なコートを羽織ってダイアナ妃に扮し、窓の外に物憂げな視線を投げかける姿を映した1枚。
ダイアナ妃といえば、何かを訴えるような、強い眼差しで知られるが、クリステンもそれをしっかりとマスター。まるでダイアナ妃が憑依しているかのようにすら見える。
パッと見ではダイアナ妃本人かと思ってしまうような完成度の高さには、多くの人々から「本人かと思った」「思わず二度見してしまった」、「鳥肌が立った」、「これは期待ができそう!」といった感想が続々と寄せられている。
キーワードは「ミステリアス」
子役時代から圧倒的な演技力を発揮したクリステンは、ご存じの方も多いように、映画『トワイライト』シリーズへの主演で一躍ブレイク。
近年では、全米映画批評家協会賞助演女優賞ほか数々のアワードを受賞した『アクトレス〜女たちの舞台〜』や、同名の名作映画のリブート作『チャーリーズ・エンジェル』、女性同士の恋愛を題材にしたロマコメ映画の『ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト』などジャンルを問わず、とにかくさまざまな作品に主演してきた。
そんなクリステンが、「ここしばらくの間、こんなに演じるのがワクワクした役はなかった」と語り、何冊も伝記本を読み込んで挑むのが、映画『Spencer』のダイアナ妃役。
“悲劇のプリンセス”とも称されるダイアナ妃は、1997年、パパラッチによる執拗な追跡に起因する不慮の交通事故で亡くなり、世界中が悲しみに包まれた。
映画『Spencer』は、事故から遡ること6年前、ダイアナ妃が、思うようにいかないチャールズ皇太子との結婚生活に見切りをつけ、いつかは女王になると言われていた道筋から大きく舵を切ることを決断した1991年12月の“ある週末”にフォーカスした作品となるという。
同作のメガホンをとるパブロ・ラライン監督は、数多の実力派俳優たちのなかからクリステンをダイアナ妃役に起用する決め手となったのは、彼女が持つ独特の“ミステリアスさ”だと語っている。
「クリステンは色んなものになれる。彼女はミステリアスでいながら儚く、そして非常に強い印象に見せることもできる」というラライン監督の言葉の通り、今回公開された1枚の写真から伝わってくる印象も、まさに“ミステリアス”。
クリステンは、本作の役作りの過程でダイアナ妃について深く知るうちに「彼女を守ってあげたいという気持ち」が芽生えたことを明かしている。「何かを達成しようとしているのではない。ただ彼女のことを愛してるだけ」とも語るクリステンが、ダイアナ妃という人物に対する自分なりの解釈を映画『Spencer』でどう体現するのかに注目が集まる。
実力派たちが脇を固める
同作には、第90回アカデミー賞で作品賞ほかを受賞した映画『シェイプ・オブ・ウォーター』に主演したサリー・ホーキンスや、映画『ハリー・ポッター』シリーズのピーター・ペティグリュー役などで知られるティモシー・スポール、映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のショーン・ハリスらが出演。
映画『Spencer』の公開は2021年の秋を予定している。(フロントロウ編集部)