俳優でミュージシャンのジャレッド・レトが、かつてビリー・アイリッシュとその兄のフィニアス・オコネルが正式にデビューする前に、2人とレコード契約を結ぼうとしていたことを明かした。(フロントロウ編集部)

ジャレッド・レトがビリー&フィニアスと契約しようとしていた

 2014年に公開された映画『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞の助演男優賞を受賞し、2016年に公開されたDC映画『スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じたり、主演を務めるマーベル映画『モービウス』の公開が控えていたりするなど、俳優として高い評価を得ている一方で、ロックバンド、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズのフロントマンとして音楽活動も行なっているジャレッド・レト

画像: 兄で、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズのメンバーであるシャノン・レト(左)と、ジャレッド(右)。

兄で、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズのメンバーであるシャノン・レト(左)と、ジャレッド(右)。

 サーティー・セカンズ・トゥ・マーズとして2018年に5作目となる最新アルバム『アメリカ』をリリースしているジャレッドは、同年に米ジョージア州アトランタで開催された音楽フェスティバル「ミュージック・ミッドタウン」のステージで当時まだデビューして間もなかったビリー・アイリッシュと共演したのだけれど、ジャレッドによれば、彼はビリーがデビューする前から彼女の才能に注目していたそう。

画像: 2018年に開催されたミュージック・ミッドタウンにて。

2018年に開催されたミュージック・ミッドタウンにて。

 今回、人気コメディ俳優のジェームズ・コーデンが司会を務めるトーク番組『The Late Late Show(原題)』に出演したジャレッドは、ビリーと、彼女の兄でソングライターとしてビリーの音楽を手掛けているフィニアス・オコネルと出会った当時を振り返り、“初めて会った時から、彼らが特別だということにすぐに気がついていたか”という質問に答えた。

 「もちろんだよ」とジャレッドはこの質問に応じた上で、2人と会ったのは「(映画プロデューサーの)エマ・ラドブルックと(代理人の)トム・ウィンディッシュを通じて」だったと振り返っている。

 当時、2人はまだ正式にレコード会社と契約する前だったそうで、ジャレッドは、「彼らはまだ契約していなくて、僕が契約するのもいいかもしれないと思ったんだ。すごく才能に溢れていて、特別な人たちだと感じたからね」と驚きの事実を明かしつつ、「音楽はもちろんのこと、2人はすごく賢い人たちだと思ったし、感性があって、素敵な人たちだよ。2人のことはとても好きなんだ」と語った。

レオナルド・ディカプリオも魅了していた

 ジャレッドは2人の音楽的な才能に惚れ込み、ホームパーティーで演奏してもらったこともあったという。

画像: レオナルド・ディカプリオも魅了していた

 「2人に僕の家で演奏してもらった時があってね。12人くらいでディナーを食べていた時があって、(その時に)『何曲か演奏してもらえるかい?』って訊いたんだ。それで、『いいですよ』って言ってくれて、(アメリカの楽器店である)ギターセンターの音響機器を持って来て、胸が張り裂けそうになるほど美しい音楽を奏でてくれたんだ。そこまで素晴らしい音は鳴るはずがないってくらいのね。不可能だと思った。それくらい素晴らしかったんだよ」と、ジャレッドは圧巻だったという2人のパフォーマンスを振り返った。

 当時、ビリーとフィニアスが魅了した大物セレブはジャレッドだけではなく、彼の家を訪れていたレオナルド・ディカプリオまでも惹きつけたという。「そこにいたレオナルド・ディカプリオや他の人たちが、『どうやってこの子たちを見つけたんだい? この子たちは誰?』って言っていたのを覚えてる」とジャレッドは続けて語っている。「みんな、あっけに取られていたよ。僕の家に入るだけの、12人もの人たちがね。うん、2人は素晴らしいよね。僕も大ファンなんだ」。

 その後、ジャレッドとの契約には至らなかったものの、アーティストとして正式にデビューして、ジャレッドやレオナルドらを魅了した才能が正真正銘のものであったことを証明したビリーとフィニアス。けれど、ジャレッドと契約を結んでいたら果たしてどうなっていたのだろうか?(フロントロウ編集部)

 

※公開後、記事を修正いたしました。

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