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マッチングアプリのBumbleが、アプリ内でボディ・シェイミングを行なうことを禁止。ユーザーが行なった場合には、厳しい対応を取ると発表した。(フロントロウ編集部)

マッチングアプリがボディ・シェイミングを禁止

 マッチングアプリのBumble(バンブル)が、他人へのボディ・シェイミングを禁止し、ボディ・シェイミングを行なったユーザーに対しては、警告や、アカウント削除といった対策を取っていくと発表した。

 「知らない方もいるかもしれませんが、ボディ・シェイミングとは、あなたが考える“良い体”についての意見を相手に押しつけることです。それは、誰かへのメッセージの中で相手の体型や健康について批判するものであるかもしれませんし、自分のプロフィール文の中で、ある体型は受けつけないだとか魅力がないと言うようなものかもしれません。ボディ・シェイミングは、太っていることへの批判や健康への批判、肌や髪への批判や、痩せすぎ批判、一方的な意見や、誰かの身体的な特徴をイジることを含みます」

画像: マッチングアプリがボディ・シェイミングを禁止

 Bumbleはこれまでに、拳銃が写っている写真や、上半身裸の鏡越しの自撮り写真も禁止してきた。

マッチングアプリでのセクハラ被害は深刻

 2020年2月に、アメリカのシンクタンクであるピュー研究所が発表したところによると、マッチングアプリを利用したことのあるユーザーのうち37%が、相手に興味がないと伝えてからも、連絡され続けたことがあると答えた。また35%が、性的なメッセージや写真を送りつけられたことがあり、28%が不快な名前で呼ばれたことがあるという。

 そして性的嫌がらせの被害は女性に対して高く、連絡をされ続けるのは18歳から34歳の女性で60%、35歳から49歳の女性で49%、性的なメッセージや写真を送られるのは、18歳から34歳の女性で57%、35歳から49歳の女性で53%となっている。また、レズビアン、ゲイ、バイセクシャルのユーザーの中でも性的なメッセージの被害は高く、56%となっている。

 Bumbleは、マッチングアプリのティンダーの創設者の1人であるホイットニー・ウルフ・ハード氏が立ち上げた。Bumbleのインスタグラムでは、同意の重要性やメンタルヘルスと向き合うこと、家族の在り方など、多岐にわたる情報を発信してきており、女性を守るためのメッセージも数多く発信してきた。安全な環境が守りづらいといえるマッチングアプリだけれど、今後、どのように変化していくのだろうか。(フロントロウ編集部)

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