2月4日は世界対がんデー(ワールドキャンサーデー)。がんを含む非感染性疾患(NCDs)は健康と開発の主要課題のひとつとしてSDGs(持続可能な開発目標)に含まれている。(フロントロウ編集部)
ワールドキャンサーデー(世界対がんデー)の歴史と目的
2月4日のワールドキャンサーデーは、がんによる病気や死を減らすことを目標に、2000年に制定された国際デー。この日は、予防可能な苦しみを終わらせるために国際社会が一丸となってがんの予防・検出・治療を促し、がん患者や元がん患者をサポートすると共に、がんに対する誤情報や偏見を払拭する。
ワールドキャンサーデーはUICC(国際対がん連合)が主催しており、日本の公式ページはhttps://www.worldcancerday.jp/。
ワールドキャンサーデーのテーマ
- 2021年 - 「I AM AND I WILL(いま私は そして これから私は)」
2021年のテーマは、がんの影響を減らすためにそれぞれに出来ることがあるということを訴えかけている。
がんはSDGsの目標3と関係している
2015年に193の国連加盟国によって制定された、世界が一丸となって2030年までに達成したい17の目標からなるSDGs(持続可能な開発目標)の目標3「すべての人に健康と福祉を」の中で、がんを含む非感染性疾患(NCDs)は健康と開発の主要課題のひとつとして含まれている。
UICCの6年間にわたるロビー活動により、がんに関する以下のような目標がSDGsに含まれた。
3.4 | 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。 |
3.8 | すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。 |
3.a | すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。 |
3.b | 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。 |
3.c | 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。 |
(フロントロウ編集部)