『アンモナイトの目覚め』実在の古生物学者と友人女性が主人公
映画『アンモナイトの目覚め』は、イギリスに実在した有名な古生物学者メアリー・アニングと、彼女の親友だった化石収集家の妻シャーロット・マーチンソンを主人公にしたロマンスドラマ作品。日本であ4月9 日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ他 全国順次ロードショーされる。
かつて発掘した化石が大英博物館に展示されるほど有名な古生物学者でありながら、現在は土産用のアンモナイトを発掘して生計をたてるメアリーが、裕福な化石収集家の妻シャーロットの面倒を数週間見ることになったことをきっかけに、正反対の2人は互いに惹かれていく。
1840年代を舞台にした同作は、実在のメアリーが1800年代に化石発掘を行なったイギリス南西部の町ライム・レジスで撮影されており、女性たちが化石発掘をしながら自分たちの気持ちを“発掘”していく姿が実力派俳優たちによって美しく描かれる。
『アンモナイトの目覚め』日本版予告
フランシス・リー監督作品で2人の演技派俳優が初共演!
歴史に埋もれながらも自分を貫いた実在の古生物学者メアリーを演じたのは、アカデミー賞女優ケイト・ウィンスレット。そんなメアリーとは真逆でありながら同じく孤独を抱えたシャーロットを演じるのは、26 歳にしてその鮮烈な演技でアカデミー賞に4 度のノミネートを誇るシアーシャ・ローナン。本作で2人は初共演を果たす。
そして、イギリス南西部の気候の激しい沿岸部の町を舞台とし、クラシカルな装いとストイックな空気感を絵画のように美しく撮ったのは、フランシス・リー。監督作『ゴッズ・オウン・カントリー』でも描かれていた、逃げ場のない狭い世界に生きる登場人物たちの想いが匂いたち、寂寞感を映し出しながらも、なお儚い美しさを秘めたリー監督ならではの世界観が見られる。
(フロントロウ編集部)