『ブリジャートン家』フィービー・ディネヴァーの「首の演技」がスゴい
19世紀のロンドン社交界を舞台に、麗しくも気難しい公爵と名門貴族ブリジャートン家のピュアな長女の恋の駆け引きを描いたNetflixのオリジナルシリーズ『ブリジャートン家』シーズン1。
同作で、レゲ=ジャン・ペイジ演じるヘイスティング公爵ことサイモン・バセットと恋に落ちるダフネ・ブリジャートンを演じたのがイギリス出身のフィービー・ディネヴァー。
母がイギリスでは有名な連ドラに出演する俳優のサリー・ディネヴァーという、2世俳優でもあるフィービーは、『ブリジャートン家』への出演をきっかけに一躍ブレイク。透明感のある美しさと、見る人の心を動かす確かな演技力が話題となった。
そんなフィービーの演技で、一部の視聴者たちが度肝を抜かれたのが、首や喉の動きでダフネのその時々の心情を見事に表現しているという点。
Find someone who can express herself by her neck. #neckspressions pic.twitter.com/1cFm5fEv4E
— PD all the way � (@yielles) February 12, 2021
ツイッターでは、「私がフィービーを好きな理由は、首の演技ができるから」、「フィービーの首の演技について分析していたら、知らない間に結構時間が経っていた」、「あんな風に首で演技ができる俳優はなかなかいない」といった関心の声が上がっている。
じつは、「衣装」が一因だった
ファッション誌L’Officielのフランス、アメリカ、イタリア版のデジタル表紙を飾ったフィービーは、誌面のインタビューで、巷で高評価を得ている「首の演技」に言及。
話題を振られると、じつは自分でも首があんな動きをしているなんて気づいていなかったと明かしつつ、「コルセットを着けていたからじゃないかな」と、19世紀の貴族女性たちのマストアイテムだった、ウエストをギュッと締め付けるコルセットを着けて演技をしていたことで、首に力が入ったのではないかと自己分析。
「それと、ダフネの不安を表現しなくちゃっていう思いがあったからかも。だから首が緊張した動きをしていたのかもね」とも続けた。
首の動きをはじめとする些細なボディーランゲージが、ダフネの感情を視聴者たちに伝えるのにひと役買ったことは、フィービー自身も認識しており、くわえて、ダフネの人間味や不完全さを表現するためだったとも明かした。
「彼女(ダフネ)をすべてが完璧なディズニープリンセスのようにはしたくなかったの。うぶで純粋な素朴さの裏には、不安や脆さが隠れていたからね」
フィービーの「首の演技」について、言われてみて初めて気が付いたという人も多いかもしれない。もしもシリーズを見返してみようと思っているなら、ぜひ、ダフネの首元やそのほかの身体のパーツの表現にも注目を。
春から撮影が始まるシーズン2では、ジョナサン・ベイリー演じるダフネの兄アンソニー・ブリジャートンが主役の物語に。相手役にはドラマ『セックス・エデュケーション』に出演するインド系の血を引く俳優シモーヌ・アシュリーがキャスティグされたことが発表になったばかり。
フィービー演じるダフネとレゲ演じるサイモンのカップルがどんな風に物語に絡んでくるのかも必見。(フロントロウ編集部)