シンガーのビリー・アイリッシュが、新しいグッズを発売。いつもより値段設定が少し高くなっているのだけれど、ビリーがその理由を明かした。(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュが映画のグッズを発表

 米現地時間の2月26日にApple TV+にて配信スタートとなった、ビリー・アイリッシュのドキュメンタリー映画『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている(原題:『Billie Eilish: The World’s A Little Blurry(原題)』)。ビリーにとって初めてのドキュメンタリー映画『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』は、ビリーのシンガーソングライターとしての成長を追うのはもちろん、世界的スターへと駆け上がる模様、ツアーの裏側、楽曲制作やレコーディングの内幕、愛する家族たちとの様子なども収められている。

 そんな映画のリリースに先立ち発表されたのが新しいグッズ。THE WORLD’S A LITTLE BLURRYコレクションと名づけられたグッズは、漫画風のデザインがメインとなっており、フーディをはじめ、Tシャツ、スウェットパンツ、靴下が登場。

 今回発売されたアイテムはこれまでのグッズのラインナップと同じだけれど、少しだけ違うところがある。それグッズの価格。これまでのビリーのグッズなら、フーディは65ドル(約7,100円)、Tシャツは30ドル(約3,300円)程度だったけれど、今回発表された新しいコレクションではフーディが100ドル(約1万1,000円)から、Tシャツが55ドル(約6,000円)と少しばかり値上がりしている。

 若いファンが多いビリーが、グッズの値段をあげるのはなかなかの挑戦。しかし、少しだけ値段をあげたのには環境問題に取り組むビリーらしい理由があった。

ビリーがグッズの値上げに踏み切った理由

 ビリーはインスタグラムで少しだけ値段をあげたことについて「このラインのすべて(靴下を除く)はオーガニック生地で作られているの!すべて農薬なしで栽培されているから、環境にも良い。すべてアメリカ(主にカリフォルニア)で製造されていて、自国の経済を支え、国際配送を節約しているから、よりサステナブル。私たちは細部まで特別な注意を払いながら、カスタムな形を作るために一生懸命取り組んできた。価格が少し高いことに気付くかもしれないけれど、これは私の服をよりサステナブルなものにするための大きな一歩。より高品質のアイテムに投資することで、はるかに長く持続し、私たち全員が購入でき、廃棄量が少なくなることを願っている。これは私にとってとても重要であり、私と同じようにみんながそれを愛してくれることを願っている」と説明した。

 ビリーは地球温暖化の脅威を歌ったメッセージソング「オール・ザ・グッド・ガールズ・ゴー・トゥ・ヘル」をリリースする以外にも、ツアーで楽器のリサイクルのため、新品、中古、ヴィンテージ、ハンドメイドなど、音楽機材の売買に特化したサイトであるリバーブと手を組み、会場ではストローの使用を禁じてファンたちには自分の水筒を持参してもらおうとしていたほか、「ビリー・アイリッシュ・エコ・ヴィレッジ」という気候変動と変化を起こすことの重要性が学べるエリアを設置すると発表している。

 そんな環境問題について深く考えるビリーにとって大きな第1歩であるオーガニック生地でグッズを作るという行動は、ファンも賛同しており、すでにいくつかのグッズが完売している。(フロントロウ編集部)

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