メーガン妃がキャサリン妃との報道の違いを語る
夫であるヘンリー王子とともに、2020年3月末をもってイギリス王室の主要王族の座を退いたメーガン妃が、大物司会者のオプラ・ウィンフリーとのインタビューで、ウィリアム王子の妻キャサリン妃と自身に対する報道の「決定的な違い」について語る特別映像が公開された。
王室の人間がタブロイドの餌食にされるのは今に始まったことではなく、ヘンリー王子とウィリアム王子の母である故ダイアナ元妃や、今や国を超えて愛される存在となったキャサリン妃もメディアに叩かれていた時期がある。しかし、イギリス人でもなければ、白人でもなく、なおかつソーシャルメディア(SNS)が主流の現代に王室入りをしたメーガン妃が経験した“ネットいじめ”は、過去に例を見ないレベルだったと話す。
「彼の家族が『まあ、これは私たち全員に起こったことだ』と言うならば、あるいは私が経験したことを過去の事例と比較することができるならば、ケイト(キャサリン妃)はウィリアムとの結婚を待つあいだ『Waity Katie(待ち続けるケイト)』と呼ばれていました。本当にツラかったと思いますし、それがどれほど酷なことか私には想像もできません。しかし、(自分の身に起きたこととキャサリン妃の身に起きたことは)同じではありません。彼の家族は『私たち全員、無礼なことをされてきた』と気楽に言いますが、無礼と人種差別は異なります」
"Kate was called Waity Katie, waiting to marry William, while I imagine that was really hard & I do... this is not the same & if a member of his family will comfortably say we've all had to deal with things that are rude. Rude & racist are not the same." —Meghan #OprahMeghanHarry pic.twitter.com/2QWtDh24ef
— CBS This Morning (@CBSThisMorning) March 8, 2021
メディアの扱いにおけるキャサリン妃とメーガン妃の決定的な違いは、そこに「差別」が含まれているかどうか。ご存じのように黒人の母と白人の父を持つメーガン妃は、王室入りするずっと前から人種差別の問題と向き合ってきた。ところが、いくら訴えても、人種差別が根本にあることをほかのロイヤルファミリーのメンバーは理解してくれず、歯がゆい思いをしたことを告白。また、本来であれば、メーガン妃とヘンリー王子を守る立場にある王室の広報も行動を起こしてくれず、「それが真実ではないと知っていても、私たちには何もしてくれませんでした」と明かした。
ちなみに、このインタビューでメーガン妃は息子アーチーが誕生する前、「肌の色の濃さ」に対する懸念を口にした王室メンバーがいたことを明かしており、世間だけでなく、王室内にも人種差別があることを示唆している。
そこで、オプラが「もし王室が人種差別的だったことを認めて謝罪したら、何か違いは生まれるか?」とたずねたところ、ヘンリー王子は「ええ、もちろん。そうなったら状況は大きく違うでしょう」と答えると、「先ほども言いましたが、(人種差別とは何かを)多くの人たちが見てきました。世界中で話題になっています。それでも見て見ぬふりをしたり、見えていなかったり、見ないようにしたりしている人たちが大勢います」と続けた。(フロントロウ編集部)