撮影が始まらない映画『TWD』
最終章シーズン11に繋がるシーズン10追加エピソードの放送がついに開始され、盛り上がりを見せているドラマ『ウォーキング・デッド』だけれど、オリジナルシリーズのほかに忘れてはいけないのが、映画版。
ドラマをシーズン9で卒業したアンドリュー・リンカーン演じるリックのその後が描かれる作品となっており、制作が進められていることは、ショーランナーのスコット・M・ギンプルやアンドリューへのインタビューでその都度報告されてきたけれど、撮影はまだ開始されていない。
アンドリューは2020年末に、2021年春頃に撮影開始を予定していると明かしていたけれど、新型コロナウイルスの影響によって、イギリス人である彼が、撮影のためにアメリカへ渡航できるかどうかが分かっておらず、スケジュールは確定できていないよう。
『TWD』映画とドラマは異なる
数年にわたってファンを待たせ続けている映画版だけれど、どのようなストーリーラインで、どのような雰囲気になるのだろうか? リックのその後が描かれるということから、多くのファンは、ドラマの流れを汲むものになると予想しているけれど、原作コミックの作者ロバート・カークマンが米ComicBookに明かしたところによると、その予想が良い意味で裏切られるよう。
「ドラマは群像劇って感じだけど、映画はリックの物語になるだろう。だから、リックというキャラクターに集中できて、もっと彼とやれることは本当に良いことだよね。『ウォーキング・デッド』とはすごく違った物語になると思うし、それはとても楽しみ。こういったことをやる時には、映画として意味が通るものにしなければいけない。これは、ファンが予想するようなドラマの延長みたいなものにはならない。これはとても異なったものになるけれど、僕たちが知り、愛しているリック・グライムズのものだ」
最後には、映画制作に時間がかかっていることに触れ、「そしてみんながやっと、2032年にそれを見られることを楽しみにしてる」とジョークを飛ばしたロバート。
リックの物語であり、映画として相応しい作品になるという『ウォーキング・デッド』映画版には期待が高まるけれど、ドラマから、リックの恋人であるダナイ・グリラ演じるミショーンも登場する可能性を、ショーランナーのスコットは過去に示唆している。ダナイもシーズン10でドラマを卒業しているため、2人揃った姿を映画のビッグスクリーンで見られることを期待するファンは多い。
とにもかくにも、映画版の撮影が無事に始まってくれることを願うばかり。(フロントロウ編集部)