『ピストル』の撮影現場でキャストの姿が目撃
1970年代後半のロンドンを拠点に一世を風靡したパンク・ロックバンド、セックス・ピストルズや当時のUKパンクシーンを描く話題の新ドラマ『ピストル(原題:Pistol)』。
ギタリストであるスティーヴ・ジョーンズが2016年に発表した自伝『Lonely Boy: Tales From a Sex Pistol(原題)』をベースに、映画『トレインスポッティング』や『スラムドッグ$ミリオネア』などを手がけたダニー・ボイルがエグゼクティブプロデューサーと監督を兼任する同作は、現在、ロンドンで着々と撮影が進められている。
フロントロウでは、先日、ボーカルであるジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)役のアンソン・ブーン、スティーヴ役のトビー・ウォーレス、ベーシストのシド・ヴィシャス役のルイス・パートリッジ、ドラマーのポール・クック役のジェイコブ・スレイターが、メンバーに扮するファーストルックの公開をお知らせした。
ロンドン市内のロケ現場で新たに撮影されたパパラッチ写真には、セックス・ピストルズのメンバーを演じるキャストにくわえて、パンクアイコンであるスー・キャットウーマンを演じるジュード・ロウの娘アイリス・ロウ、ジョーダン(パメラ・ルーク)役のメイジー・ウィリアムズの姿も見かけられた。
もう1人の女性キャストと、休憩時間に連れ立ってケータリングの食事をとりに来たメイジ―とアイリス。
変貌ぶりが凄まじすぎて、遠目では誰が誰だかわかりにくいが、金髪を立ち上げたスーパーサイヤ人のようなヘアスタイルに真っ黒な極太アイラインを引いているのがメイジ―(中央)。そして、キャットウーマンの名前の由来でもある、猫耳のようなユニークなヘアスタイルにフェイスシールドを着けているのがアイリス(左)。
2人とも、扮している人物の風貌に忠実に変身を遂げており、この写真ではアウターを羽織ってしまっているため、衣装まではわからないが、普段の姿からは想像もできない別人のような姿となっている。
メイジ―といえば、『ゲーム・オブ・スローンズ』で子役時代から演じたアリア役の印象が強いけれど、本作ではジョーダンを演じるために地毛と眉毛をプラチナムブロンドにブリーチして気合い十分で撮影に臨んでいる。
別の日の撮影では、マスクを外した姿も目撃されていて、なんと素肌にイエローの透明なビニールコートという、かなり刺激的な装いに挑戦していた。
メンバー役は衣装のままでウロウロ
メイジ―とアイリスが一緒に休憩していた際には、スティーヴ役のトビー、ベーシストのグレン・マトロック役のクリスチャン・リーズの姿はなかったものの、シド役のルイス、ジョニー役のアンソン、ポール役のジェイコブの3名は、ほかの出演者たちと同様、セットから少し離れた場所まで衣装のままケータリングを取りにきていた。
彼らのなりきり具合からも、『Pistol』はビジュアル面においてもUKパンクロックの全盛期にできるだけ近づけようとしていることがうかがえる。同作はイギリスのFXで放送予定。(フロントロウ編集部)