俳優のナタリー・ポートマンと過去に「交際していた」と主張するも、本人からそれを全否定されてしまったシンガーのモービーが最新のインタビューで例の騒動を蒸し返した。(フロントロウ編集部)

ナタリー・ポートマンとモービーの騒動を振り返る

 俳優の傍ら、社会活動にも熱心なことで知られるナタリー・ポートマンと、一部で熱狂的な支持者がいるシンガーのモービー(Moby)のあいだに一体何があったのか? 

 騒動のきっかけとなったのは、2019年にモービーが発表した自叙伝『Then It Fell Apart(原題)』。この自叙伝のなかで、モービーがナタリーとの交際を振り返ったことがすべてのはじまり。モービーいわく、ナタリーと初めて会ったのは約22年前のことで、自身のコンサートを見に来たナタリーとバックステージで顔を合わせたのが初対面だった。ナタリーのほうから彼に声をかけ、MTVが主催するアワード(VMA)にも一緒に出席したが、それから数週間後に突然ナタリーから「ほかに好きな人ができた」と切り出され、別れを告げられたという。

 ここまでがモービーの主張。

画像: ナタリー・ポートマンとモービーの騒動を振り返る

 このモービーの“淡い恋の思い出話”に異議を唱えたのは、ほかでもないナタリー本人。英Harper's Bazaarのインタビューでこの件について触れたナタリーは、「ものすごく短い期間しか彼(モービー)のことを知らなかったのに、それが彼のなかで付き合っていたことになっていたと聞いて驚いている。私の記憶のなかの彼は、まだ高校を卒業したての私に近づいてきた、キモい年上の男性だったから」とバッサリ。

 当時モービーのファンだったことや、彼のコンサートを見に行ったことは事実だが、モービーから「友達になろう」と言われてプライベートで何度か会っただけで、交際の事実はないと完全否定。会うのをやめた理由は、ナタリーよりも16歳も年上だったモービーが、自分のことを恋愛対象として見ていることを「不適切だと感じたから」であると明かした。

 その後、ナタリーから交際の事実を否定されたモービーは、「ナタリー・ポートマンが僕たちが交際していた事実を否定する内容のゴシップ記事を読みました。僕たちがデートしていたことは事実なので困惑しています。(中略)もしナタリーが僕と付き合っていたことを後悔しているのだとしたら、それについては僕も同感です。だって、僕でも僕とデートしたことを後悔すると思うから」というコメントとともに、ナタリーとのツーショット写真を自身のインスタグラムに投稿

 しかし、彼がいくら事実だと主張しても、世間の声は当時まだ10代だったナタリーと「付き合っていた」と言い張るモービーを不審がるものが多かった。

モービーが騒動について再び言及

 あれから約2年。英The Guardianの取材に応じたモービーは、記者から“自叙伝に書かれていたことは史実に忠実か”と聞かれ、少し間をあけてから「あぁ、そうだよ」と返答。

 「この話は難解だからできることなら2時間くらいかけて説明したい」、「(例の件は)ここで語るにはあまりに複雑で解決困難な問題なんだ」としたうえで、「良い答え方がない。ひとつの選択肢は最悪で、もうひとつの選択肢はもっと最悪だ。だから、もし今チェスをしているとしたら、ここで私は電話を取って緊急の連絡があったと装うだろう」と語った。

 また、ナタリーが自身のことを「キモい(Creepy)」と表現したことについて、「自分ならその言葉は使わない。でも、コントロール不能なアルコールと薬物の中毒に陥っていた時、私は間違いなく家族や友人、ガールフレンド、一緒に仕事をしている人たちに対して、利己的で信じられないくらい思いやりのない行動を取っていた」と、当時の自分について冷静に分析。

画像: モービーが騒動について再び言及

 最後に、「今にして思えば、あの本を書かなければよかったと思う部分もある。けれど、売上高を見ると、実際にはそれほど多くの人があの本を読んでいるわけではない」という自虐的なコメントを残した。(フロントロウ編集部)

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