アカデミー賞受賞を本命視されていたチャドウィック・ボーズマン
日本時間4月26日に行なわれた第93回アカデミー賞授賞式にて、Netflixのオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』で主演男優賞にノミネートされ、死後にアカデミー賞にノミネートされた史上8人目の俳優となったチャドウィック・ボーズマン。
2月に開催された第78回ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門(映画の部)の主演男優賞を受賞したチャドウィックでは、アカデミー賞でも主演男優賞の本命と目されていたものの、結果としては、映画『ファーザー』に主演したアンソニー・ホプキンスが同賞を受賞。今年のアカデミー賞における最大のサプライズの1つとなった。
マイケル・B・ジョーダンがアカデミー賞の結果についてコメント
チャドウィックが受賞を逃したことは多くの映画ファンを驚かせたけれど、彼が主役のブラックパンサーを演じたMCU映画『ブラックパンサー』で、ブラックパンサーと対峙するヴィランのキルモンガーを演じたマイケル・B・ジョーダンにとっては、それほど議論するべきことではないよう。
米ラジオ局SiriusXMの番組『The Jess Cagle Show』に出演したマイケルは今回、“チャドウィックの受賞は『決定事項』と見られていたなかで、彼が受賞しなかったことにショックを受けたか”と訊かれると、「授賞式を観た誰もが、少なからずそういう感情になったと思う」と、誰もが少なからずショックを受けたはずだとしつつ、次のように続けた。
「ただ正直なところ、僕が実際に思っているのは、彼のレガシーに正当な評価を与えられるアワードなんて存在しないということなんだ。何を勝ち取ったとしても、彼の家族や僕自身を含めて、彼が影響を与えた世界中の人たちを変えることはできないからね。僕らが目を向けるべきは、自分たちがコントロールできるものであり、彼が残してくれた恩恵なんだ。それこそが彼が残してくれたものであり、彼という人が体現しているものなんだよ」。
今回は受賞を逃してしまったものの、たとえ受賞したとしても、それがチャドウィックという人を100%評価しているとは限らないとマイケル。目を向けるべきは受賞結果ではなく、チャドウィックが1人1人に与えてくれた影響だと、受賞はならなかったチャドウィックについての"100点”と言えるコメントを残した。(フロントロウ編集部)