#StopAsianHateが全世界に広がる
全世界で250万人超が亡くなっている新型コロナウイルスの最初の感染者が確認されたのが中国だったことが原因で、1年前ほど前からアメリカをはじめとする欧米諸国でアジア系を標的にした嫌がらせや暴行事件などのヘイトクライムが急増。コロナ前から人種差別や外国人嫌悪(ゼノフォビア)の問題は存在したが、コロナ禍でアジア系の人々があからさまに敵意を向けられたり、暴力を振るわれたりする事例が相次いでいる。
それをうけて始まったのが、アジア系への人種差別撤廃を訴える運動「Stop Asian Hate/ストップ・アジアン・ヘイト(アジア系への差別をやめよう)」。
「#StopAsianHate」というハッシュタグを使ってSNSでメッセージを拡散したり、全米各地で抗議デモを行なったり、命の危険に晒されているといっても過言ではないアジア系市民を守るべく大勢の人たちが一致団結して声を上げている。
イギリスでもセレブ主導で募金活動がスタート
アメリカでは、アジア・太平洋諸国系米国人コミュニティ(AAPI)と俳優のオリヴィア・マンらセレブが協力して募金キャンペーンを行なっているが、先日、イギリスでも同様の活動がスタート。
中国や日本、東南アジア諸国の人たちを金銭的にサポートするべく、マーベルの新作映画『エターナルズ』に出演するジェンマ・チャンを始めとするイギリス出身のセレブが中心となり、GoFundMe(※寄付系のクラウドファンディング)のページが立ち上げられた。
英The Guardianによると、ジェンマのほかに、彼女と同じくマーベル俳優のベネディクト・ウォン、ファッショニスタのアレクサ・チャン、オール・アジア系キャストのハリウッド映画『クレイジー・リッチ!』のヘンリー・ゴールディングといった面々がこの活動に協力しているそうで、ジェンマは「アジア系を含む幅広いコミュニティを支援する草の根組織に、助成金を提供するこの基金の立ち上げに貢献できたことを誇りに思います」と同メディアを通じてコメントしている。(フロントロウ編集部)