フィリピン系アメリカ人の父親を持つシンガーで俳優のオリヴィア・ロドリゴが、「ブロンドヘアや青い瞳」ではないことで苦労した経験について語った。(フロントロウ編集部)

フィリピン系アメリカ人であるオリヴィア・ロドリゴ

 アイルランド系とドイツ系の血筋を持つアメリカ人の母親と、フィリピン系アメリカ人の父親のもとに生まれた、シンガーで俳優のオリヴィア・ロドリゴ(18)。5月21日には、ニニ役で主演を務めるDisney+ (ディズニープラス)のドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン2の日本での配信スタートと、シンガーとしてのデビューアルバム『サワー』のリリースが同時に控えているなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せている。

画像: フィリピン系アメリカ人であるオリヴィア・ロドリゴ

 2015年に公開された映画『An American Girl: Grace Stirs Up Success(原題)』で、なんとデビュー1作目から主役に抜擢され、その後、2016年から2019年にかけてディズニー・チャンネルで放送されたオリジナルドラマ『やりすぎ配信! ビザードバーク』でメインキャストの1人を演じるなど、幼い頃からその高い才能で活躍し続けてきたオリヴィアだけれど、アジア系であることで苦労も経験してきたと、先日行なった英The Guardianのインタビューで明かしている。

 オリヴィアによれば、ヨーロッパ系の血筋を持つ白人を美の基準として多く取り上げるメディアに囲まれながら生きてきたことがその原因だといい、「このメディアのなかで生きることは大変だよ」と明かした上で、「もしもヨーロッパ系の特徴だったり、ブロンドヘアや青い瞳を持っていなかったりすれば、伝統的な可愛さを持っていないような気がしてしまうから。私はそれを何度も感じてきた」と続けて語り、メディアで伝統的に可愛い象徴として描かれてきたようなブロンドの髪などの特徴を自分が持っていなかったことで、“伝統的な可愛さ”を持っていないように感じたことが何度もあったと明らかにした。

 「だって私は、映画のなかで憧れの女の子として描かれる子のような見た目じゃなかったから。私は魅力的じゃないんだなって」とオリヴィアは続け、「それを克服するまでには時間がかかった。私が今でも、克服しようと頑張っているものでもある」と、今でも“自分は魅力的ではないのかもしれない”という考えに悩まされていると告白。

 世界には多様な人々がいるということを子供のうちから理解させるためにも、そうした人たちをメディアやエンターテイメント作品などで正しく描いていくレプリゼンテーションの重要性を再認識させられる発言となった。(フロントロウ編集部)

 

 

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