『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がテレビドラマに初挑戦した『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』をご紹介。(フロントロウ編集部)

青春LGBTQ+ドラマ『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』

 『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』は、ティモシー・シャラメが主演で話題になった映画『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が初めて挑んだドラマ作品。

 グァダニーノ自ら監督、脚本、製作総指揮を務めた本作は、アイデンティティの探求やジェンダー、人間関係、家族などの身近なテーマを、イタリアの夢のような景色のなかで、胸を締め付けられるような痛烈さと共に描いた青春LGBTQ+ドラマ。

【あらすじ】
ニューヨークに住んでいたフレイザーは、母親がイタリア米軍基地へ異動になったことをきっかけに引っ越すことに。最初は新しい環境に興味がなかったが、隣に住むケイトリンと出会い共通の悩みを通して距離を近付けていく…。

テーマは10代少年少女のアイデンティティの模索

 これまで悩める10代の苦悩と成長に向き合ってきたグァダニーノ監督らしく、物語の主人公は14歳の少年。軍人の母、そして母の妻とニューヨークからイタリアにやってきた彼は、新しい環境になじもうという気力があまりない。

画像: テーマは10代少年少女のアイデンティティの模索

 そんな中、隣に住む同年代の少女・ケイトリンと出会い、二人は次第に友情を育んでいくが…。ふたりの少年少女を中心に、それぞれのキャラクターが自分が本当は何者なのかを明らかにすることの複雑さに悩み、模索する姿が丁寧に描かれる。

ジャック・ディラン・グレイザーなど、10代の輝く演技

画像1: ジャック・ディラン・グレイザーなど、10代の輝く演技

 映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で過干渉な母親と暮らす少年・エディ役など、子役時代から華々しい活躍を見せるジャック・ディラン・グレイザーが、オーディションを経て主人公・フレイザー役に抜擢。子役の印象が強い彼も17歳を迎え、これまでとは違った大人と子どもの中間で揺れ動く10代を見事に演じている。そして、もうひとりの中心人物ケイトリン役にはイタリア出身の新人、ジョーダン・クリスティン・シモンが挑戦。

画像2: ジャック・ディラン・グレイザーなど、10代の輝く演技

 また、映画『KIDS/キッズ』でセンセーショナルなデビューを果たし、90年代のユースカルチャーのアイコンとしても知られ、最近では映画『デッド・ドント・ダイ』での活躍が記憶に新しいクロエ・セヴィニーがフレイザーの母親役、ラッパーや音楽プロデューサーとして有名なキッド・カディがケイトリンの父親役を演じるほか、マーティン・スコセッシの娘で俳優のフランチェスカ・スコセッシが主人公たちの同級生として登場し歌声を披露するなど、魅力的なキャストたちも参加している。

画像3: ジャック・ディラン・グレイザーなど、10代の輝く演技

 ドラマ『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』は、Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で全話配信中。(フロントロウ編集部)

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