4歳の少年が母親のアマゾンのアカウントを勝手に使用
アマゾンにかぎらず、頻繁に利用するサイトがつねにログイン状態になっている人も多いと思うが、時にはこんな事件が起きることもある。ニューヨーク在住のジェニファー・ブライアントによると、自宅学習をする4歳の息子ノアに自分のパソコンを使わせたことが悲劇の始まりだった。
ノアは自閉症スペクトラム症の診断を受けていて、同じ言葉を繰り返すことが普段からよくあるため、ジェニファーはノアが「51」「51」「51」と繰り返し唱えていることに、最初はなんの疑問も抱かなかったという。しかし、後日、近所に住むノアの叔母(ジェニファーの姉妹)の自宅に大量の荷物が届いたことでその真相が明らかになった。
ジェニファーとアマゾンのアカウントを共同で使うノアの叔母宅に届けられたのは、なんと51箱のアイス。アメリカの人気アニメ『スポンジ・ボブ』の大ファンだというノアは、ジェニファーのパソコンを使っている時に、彼女の目を盗んで勝手に大好きなスポンジ・ボブの形をしたアイスを51箱も注文していたのだ。1箱18本入りなので、合計で918本。その総額は約28万円!
アマゾンの返品・返金ルールはそこそこ寛容なことで知られるが、今回は外部の業者が扱う商品だったため返品も返金も不可。また、子供とはいえ、第三者の仕業でもないためクレジットカード会社からの保証もない。
この大量のアイスをどうするのかも問題だが、ジェニファーにはそれよりも心配なことがあった。現在、3人の息子を育てながらニューヨーク大学に通うジェニファーは、金銭的にかなり苦しい生活を強いられており、アイス代に28万円を支払ったら、学費を払う余裕がなくなってしまう。
幸い、心配した大学の友人が彼女の助けになればと、クラウドファンディングサイト「GoFundMe(ゴーファンドミー)」に彼女を支援するための寄付を募るページを立ち上げたところ、あっという間に目標金額を達成。アイス代を差し引いてもかなりの金額が残っているそうで、ジェニファーは手元に残ったお金はすべてノアの教育やサポートに使用するとしている。(フロントロウ編集部)