欧米でアジア系に対する人種差別が深刻化するなか、みんなの心をひとつにするためのスペシャルイベント「See Us Unite For Change」が開催され、多くのセレブが自身の経験を踏まえてメッセージを発信した。(フロントロウ編集部)

アジア系への人種差別撤廃への大きな一歩

 現地時間5月21日、アジア系の人たちに対する人種差別をなくすべく、“変化”のためにみんなの心をひとつにするスペシャルイベント「See Us Unite For Change(シー・アス・ユナイト・フォー・チェンジ)」が開催された。

 アジアン・アメリカン・ファウンデーション(TAAF)による、「See Us Unite」キャンペーンの一環として行われた「See Us Unite For Change」は、いくつかのケーブルテレビチャンネルまたはFacebook Watchで放送・配信され、映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』などの出演作で知られる韓国系アメリカ人俳優のケン・チョンが司会を務めた。

画像: イベントの司会進行を務めたケン・チョン。

イベントの司会進行を務めたケン・チョン。

 リンキン・パークのマイク・シノダやブラック・アイド・ピーズ、スウィーティーら、豪華アーティストがパフォーマンスを披露したほか、ブルース・リーの娘シャノン・リーは、スーパーヒーローとして後世に名を残す父ブルースが、ポケットに100ドルを入れてアメリカにやってきたこと、ジョン・M・チュウ監督は、中国からアメリカに渡ってきた時、両親が英語を一言も話せなかったことなど、アジア系著名人たちの口からそれぞれ異なるエピソードが語られた。

画像: アジア系への人種差別撤廃への大きな一歩

 また、ゲストとして登場した、ドラマ『HAWAII FIVE-0』のチン・ホー・ケリー役でおなじみの俳優ダニエル・デイ・キムは、不平等や固定観念、人種差別、偏見、憎しみといった人々が現在直面する問題について、「このような会話をする必要がなくなる日がやってくることを願う」としたうえで、「みんなで歩んだ道のりがムーブメントにつながります。私たちにはそれができると信じています。私たちはそれをしなければなりません」とコメント。

 さらに、アメリカで暮らす韓国系移民の家族の姿を描いた映画『ミナリ』で、アジア系アメリカ人として初めてアカデミー賞主演俳優賞にノミネートされた俳優のスティーヴン・ユァンは、「私たちが求めているのは、自分自身でいられる場所です」と訴えかけた。(フロントロウ編集部)

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