『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開日は?
人気スパイ映画『007』シリーズの25作目として話題を集める映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。本作は、過去5作にわたって主人公のジェームズ・ボンドを演じてきたダニエル・クレイグの卒業作としても知られている。
前作から約5年ぶりの続編となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、監督の交代や新型コロナウイルス感染拡大の影響により4度の延期が発表され、本国イギリスでは2021年10月に公開予定となっている。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は“呪われている”⁉︎
実は本作は、「呪われている」というウワサが。
そのウワサは、監督交代のために公開が遅れた一件からはじまる。映画はもともと2019年に公開される予定だったけれど、当初監督を務める予定だったダニー・ボイルと制作陣がクリエイティブ面で意見がぶつかり、キャリー・フクナガに交代。そのため当初の予定より公開が1年遅れ、2020年に公開が延期された。
その後、2019年5月にはダニエルがジャマイカの撮影中に脚を負傷。そのため、撮影が一時休止に追い込まれるというハプニングが発生。その約1ヵ月後、撮影中にロンドンのスタジオであるパインウッド・スタジオ内で3回の爆発が発生。その衝撃で撮影施設が一部破損し、スタッフの1人が軽傷を負った。
さらには公開直前の3月に入ると、4月に公開予定だったものの新型コロナウイルスのため公開が約7ヵ月後ろ倒しにされることが決定。そしてその後も公開延期が続き、「呪われている」というウワサが立ってしまった。
このウワサを聞きつけたダニエルは、英GQに「イラっとした」と語っており、さらには「『僕たちの映画を呪うな』と思ったし、僕らはここでベストを尽くしている」とこのウワサに腹を立てていたことが明らかにした。
キャストは?
そんな『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャストは、主演のダニエル・クレイグをはじめ、『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として登場するほか、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、そしてレイフ・ファインズらシリーズ続投の出演者からフレッシュな顔ぶれまで豪華キャストが出演する。
あらすじは?
前作の『007 スペクター』後、現役を退いたジェームズ・ボンドは、ジャマイカで穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、ボンドのもとに旧友のCIAエージェント、フェリックス・ライターから、誘拐された化学者を救い出してほしいという依頼が。
再び戦いの世界に引き戻されたボンドは、その依頼が想像以上に危険な任務であることを知り、人類にとって脅威となる最強の「黒幕」を追うことになる。
予告編では、ボンドが「The name is Bond. James Bond」(「ボンド。ジェームズ・ボンドです」)というおなじみのセリフを言い、観客の期待値もうなぎのぼり。
本作に登場する、長年MI6(英国諜報部)で秘密兵器開発を担当しているQを演じるベン・ウィンショーによると、Qとボンドは、これまでよりも複雑な関係になるという。
敵はホラー寄りの怖さ
悪役サフィンとして出演するラミは、今回演じることになったサフィンについて「僕がサフィンでしたかったこと。それは、彼を不安要素にすること。自分を英雄的だと考えている」と自分が悪役にもかかわらず英雄だと思い込んでいるということを公式が発表した動画の中で語っている。
また、米GQのインタビューでは「人間を本当に怖がらせるものは何か、心に本当のパニックをもたらすものは何か。その恐怖感こそが、この作品の特徴だ」とフクナガ監督と語り合ったと明かした。フクナガ監督も、ラミが演じる悪役の強烈さは、伝統的なスパイ悪役というよりはホラー悪役に近いかもしれないと同意している。
主題歌は?
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲である「ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)」の主題歌を手掛けたのは、人気シンガーのビリー・アイリッシュ。この楽曲は、映画未公開にもかかわらず2021年のグラミー賞を受賞したことで話題になった。
これまでに、未公開映画の楽曲が受賞したことはなく、今回の受賞は史上初めての出来事。
ちなみにビリーは、主題歌を作るにあたり台本を見せてもらったようで、「最初のシーンの台本を手に入れて、すぐに曲を書いた。そしてテキサスにて3日で書き上げた。レコーディングはバスの寝台の、真っ暗な地下で行なったよ」と、主題歌の制作の裏側を明かしている。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2021年日本公開予定。(フロントロウ編集部)