メンタルヘルスの問題について声をあげてきたラッパーのビッグ・ショーンが、幼少期から学校でメンタルヘルスの大切さを教育するべきだと提言した。(フロントロウ編集部)

メンタルヘルスの問題に声をあげてきたビッグ・ショーン

 ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデらとのコラボで知られ、今年3月に開催された第63回グラミー賞では故ニプシー・ハッスルが参加した「Deep Reverence」で最優秀ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされていたビッグ・ショーンは、声高にメンタルヘルスの重要性を訴えてきたことでも知られている。

画像: 第63回グラミー賞授賞式に交際中のジェネイ・アイコと共に出席したビッグ・ショーン

第63回グラミー賞授賞式に交際中のジェネイ・アイコと共に出席したビッグ・ショーン

 ショーンは今年3月、フェイスブックの動画サービスFacebook Watch(フェイスブック・ウォッチ) の番組『One Question, One Mike』のなかで、“男性なら強くあるべき”という、古くからある“男性像”を男性たちに押し付ける「トキシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)」に起因した、メンタルヘルスの問題に悩まされてきたことを明かしている。

 ショーンは番組のなかで、「こういったことは、恥ずべきこととして幼少期に僕たちに植えつけられるんだ」と、メンタルヘルスの悩みを打ち明けることに向けられる、“恥ずべきこと”という偏見について語っている。「男なのに仕事に打ち込んでいないと、『ああ、お前はソフトだな』と言われしまうようなね。そういうものが常に俺の頭の中にあって、俺は何年も何年も、疲弊するまで自分を働かせてきたんだ。惨めを感じずに乗り越えられた日なんてなかったよ」。

学校でメンタルヘルスの大切さを教えるべきと提言

 当時はメンタルヘルスの問題から、自ら命を絶つことまで考えたほどだったというショーンも、現在ではうまく自分のメンタルヘルスの問題と向き合うことができているといい、メンタルヘルス啓発月間だった今年5月には、母親のマイラ・アンダーソンと共同で、健康について話す番組を公式サイトで週1回配信していた。

画像: ビッグ・ショーンと母マイラ。

ビッグ・ショーンと母マイラ。

 そして今回、ショーンがApple Musicのエブロ・ダーデンの番組『ザ・シリーズ』に出演して、メンタルヘルスの重要性について改めて明言。メンタルヘルスにおいて重要なのは「健康ということでしかないんだよ」と強調した上で、「保健の授業で性感染症やセックスについて教えてくれるようなものにしなければいけない」と、性教育と同様に、メンタルヘルスは子どもたちに幼い頃から教育すべきことの1つだとショーン。

 「不安への対処の仕方や、正しい呼吸の整え方のような、あらゆることを教える必要があるよ。頭だけ切り離せるわけじゃない。すべて繋がっているんだよ」と続けて語り、次の世代が“メンタルヘルス=恥ずべきもの”という汚名に悩まされることのないよう、その大切さを教えるべきだと訴えた。(フロントロウ編集部)

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