7月30日より日本公開となる映画『イン・ザ・ハイツ』誕生のきっかけには『RENT/レント』が影響していた?(フロントロウ編集部)

『イン・ザ・ハイツ』本編ラップシーンが公開

 『イン・ザ・ハイツ』は、ブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』の原作者、リン=マニュエル・ミランダが生んだミュージカルの映画化作品。日本では、7月30日より公開となる。 

 そんな本作よりこの度、劇中の男性陣がラップ合戦を繰り広げる本編映像が解禁となった。

 映像は、主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)が営むコンビニで売った宝くじの中に、9万6,000ドルの当たりくじがあったことが発覚するシーン。慎ましく暮らすワシントンハイツの住民にとって9万6,000ドルは大金。ウスナビたちは「もし9万6,000ドルを手にしたら?」と色めき立ち、後にこの噂は街中に広まり大騒ぎになる。

 まずタクシー会社に勤めるベニー(コーリー・ホーキンズ)のラップからスタート。「ハデに使わずクールにビジネス・スクールへ♪」と堅実な性格を見せたと思いきや「俺はリッチな実業家。タイガー・ウッズが俺のキャディ」と野心むき出しなリリックを次々と披露する。対するウスナビも「やめな。ホラ吹き男。お前のウソはピノキオ」と応酬。そこに割って入るのはペインターのピート(ノア・カターラ)。しかし「やめろ。下手なラップ。“よう”しか言えねえ?」とすぐに一蹴され撃沈。3人のディスり合いはさらに白熱していく。

『イン・ザ・ハイツ』誕生のきっかけには『RENT/レント』が影響

 本作はサルサやメレンゲ、R&Bやポップなど様々な音楽で彩られているが、中でもこのシーンに見られるようなラップミュージックはミュージカル映画の従来のイメージとのギャップもあり新鮮に映る。 

画像: © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 本作の原作ミュージカル初演当時も、クラシックやポップが主流だったブロードウェイに本格的にラップを持ち込んだことにより、大きなインパクトを与えた。

 原作者であり、作詞・作曲を務めたリン=マニュエル・ミランダは、この斬新なミュージカルを作った時の心境を振り返り、「僕は昔からミュージカルが大好きなのだけれど、既存のミュージカルには、自分の居場所がないと感じていたんだ。だから、大好きな『RENT/レント』のジョナサン・ラーソンが友達の話を作品の題材にしたように、僕も『イン・ザ・ハイツ』を独自に書き始めた。僕が舞台にふさわしいと感じた、大好きなラテン音楽やヒップホップを取り込んだ作品をね」と、『イン・ザ・ハイツ』誕生のきっかけには『RENT/レント』が影響していたことを明かした。

画像: リン=マニュエル・ミランダ

リン=マニュエル・ミランダ

 映画化されたこともある大人気ミュージカル『RENT/レント』は、「ロックミュージカル」というわれることもあり、伝統的なブロードウェイミュージカルにロックの融合を試みた作品として知られる。

 『RENT/レント』がロックでブロードウェイを変革したように『イン・ザ・ハイツ』はラップでブロードウェイの歴史を変えた。

 映画『イン・ザ・ハイツ』は、7月30日より日本公開。(フロントロウ編集部)

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