今夏の最注目映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』のサウンドトラックには、ブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンの名曲が! その選曲の意図を監督が語る。(フロントロウ編集部)

音楽にも注目な『プロミシング・ヤング・ウーマン』

 インディペンデント系映画でありながら、第93回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、エメラルド・フェネル監督が脚本賞を受賞した『プロミシング・ヤング・ウーマン』。主演のキャリー・マリガンはキャリア史上最高の演技を見せたと評価されている。

 医学部に通う“有望な若い女性(Promising Young Woman/プロミシング・ヤング・ウーマン)”だったキャシーは、ある事件から大学を中退。カフェの店員として働いている。しかし夜になれば1人でクラブやバーへ向かい、泥酔したふりをして、自分たちをお持ち帰りしようとする男たちに復讐していく。そんな日々のなかで、大学時代の同級生であるライアンと再会したキャシーは、その心に変化が生まれるが、あることをきっかけにふたたび復讐劇の幕が開く…。

 女性蔑視への復讐を描く本作は、そのシリアスなテーマとは雰囲気が異なるとも言えるポップでカラフルな衣装や音楽も見どころの1つ。

 フェネル監督が、「内容がハードだからと言って、見るのがつらい映画である必要はない」と語っているとおり、劇中では90年代に一世を風靡したブリトニー・スピアーズの「Toxic」や、パリス・ヒルトンの「スターズ・アー・ブラインド」が効果的に流される。

 また、その他のサウンドは、映画『ヒックとドラゴン聖地への冒険』やゲーム「フォートナイト」の楽曲も手掛けたアンソニー・ウィリスが担当した。

 監督は劇中の音楽について、「居心地が良い魅力的な世界を作りながら、心の中では他者に対し過剰な同情心を持っているのが、本質的には女性だと感じたのです。そして物事を砂糖でごまかす感覚、つまり本作のトーンやサウンドトラックは、スプーン一杯の砂糖なのです」と、その意図を語っている。

画像: ⒸFocus Features

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 砂糖でごまかした出来事や感情。それが徐々に剥き出しになっていく。映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』は7月16日に全国ロードショー。TOHOシネマズ日比谷とTOHOシネマズ梅田では、7月9日より先行公開!

(フロントロウ編集部)

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