ディズニーランドでは「絶対に誰も死なない」という都市伝説は本当?そもそも、そういったウワサがたつのにはワケがあった。(フロントロウ編集部)

ディズニーランドで絶対に誰も死なない理由

 “夢の国”として世界中の人たちから愛されるディズニーランドでは、「絶対に誰も死なない」という都市伝説があるのをご存じだろうか? もちろんこれは本当ではないが、人々がそう信じるようになったのにはちゃんとした理由がある。そして、その理由は「夢」や「魔法」といったファンタジーではない。

 ディズニーランドで事故が起きて人が亡くなるようなことは滅多にないが、病気などの理由でディズニーランドの敷地内で亡くなる人は年間で数人はいる。ディズニーはその多くの場合、ディズニーの敷地内でゲストの死亡を宣告することはせず、ゲストが敷地内から出て、救急隊員や医師といった医療専門家がゲストの蘇生に全力を尽くしたあと、死亡宣告をさせることにしている。

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 実際、過去に米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(以下ディズニーワールド)で倒れた男性が、ディズニーワールドの敷地内で死亡宣告されなかったと報じられたことがある。

 元キャストを名乗る男性はTikTokにアップした動画で、「ディズニーランドではこれまで、そしてこれからも人が死ぬことはない。あの場所は地球上で最も幸せな場所であり、ゲストをそこで死なせることはできない」と言うと、続けてそれを裏付ける証拠として、実際に遭遇した出来事についてこう語っている。

 「倒れた男性を蘇生させようと心肺蘇生法を行なったけど、うまくいかなかった。(ディズニーランドの)敷地を出るまでに要した時間は約15分。彼らは男性を担架で運び出し、その間、ずっと蘇生を試みた。僕は『この男性はもう明らかに亡くなっているのに、なぜ蘇生を続けるのか?』と言った。そしたら、マネージャーに『ディズニーランドでは誰も死なない。敷地の外に出るまで蘇生を試みて、その後、正式に死亡宣告をする』と言われたんだ」

 救急隊員が救命措置を始めたら、医師から中止の指示があるまで続けなければならない。ここで問題となるのは、その人がどこで怪我をしたか、あるいは亡くなったかということではなく、宣告されたときにどこにいたかということである。

画像: ※イメージ写真です。

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 このような話から、いまだかつてディズニーランドで死んだ人はいないという都市伝説が生まれた。ただし、死亡宣告には医師の判断が必要だが、死が明らかな場合にも宣告されることがある。

 ちなみに、ディズニーのように敷地外で死亡宣告を行なうことは、じつはそれほど珍しいことではなく、例えば航空会社もその場に医師が立ち会っていないからといった理由で、航空機内での死亡宣告が行われないことが多いと米Inside The Magicは伝えている。(フロントロウ編集部)

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