元ヴィクシーモデルが過去のトラウマからPTSDを発症
アメリカの大手ランジェリーブランド、ヴィクトリアス・シークレットのファッションショーに出演するなど、モデルとして輝かしい経歴を持つブリジット・マルコムが、まだ駆け出しだった頃、モデルエージェンシーの担当者から、痩せるために「薬物を摂取しろ」「セックスをたくさんしろ」といった暴言を浴びせられていたことを、自身のインスタグラムおよびTikTokにアップした動画を通じて告白した。
「18歳になるまでに、少なくとも3つの国に住んだことがある。南極大陸以外の大陸はすべて制覇した。これまで自分よりもずっと年上の男性に食い物にされてきた。性的暴行を受けたことも何度もある。エージェントから痩せるために薬物をやれと言われたこともあった。毎週のように痩せろと言われ、プレッシャーをかけられていた。そのせいでPTSDを発症した。そういえば、まだ未成年だった時に、痩せるためにセックスをたくさんしろと言われたこともあった。ジェンダー・アイデンティティに悩んでいて、拒食症や(健康なものだけを食べることに執着する)摂食障害を発症した。あと不安障害とうつも」
先日、体形を理由にヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーを“クビ”にされたことを暴露して話題になったブリジットは、未成年の頃から年上の男性に食い物にされ、過去に何度か性的暴行を受けたことを明かすと同時に、仕事面で自分の面倒を見ていたエージェントから“痩せるため”という名目でありえない指示を受けていたことを明らかに。
さらに、過去のトラウマからPTSDを発症し、拒食症や摂食障害、不安障害、うつの症状にも悩まされていたというブリジットは、いつしかお酒に頼らないとうまく人付き合いができなくなってしまい、次第に向精神薬や睡眠薬といった薬に頼るように。ブリジットによると、これらはすべて彼女が18歳になるまでに起こった出来事だという。
彼女が抱える問題は18歳を過ぎても良くなることはなく、今から約4年前の26歳の時にはパニック発作と激しい不安なしには家から出られない状態になっていた。その後、ようやく必要な助けを得ることができたブリジットは今、健康的でバランスの取れた生活を送っているそうで、摂食障害を克服してから4年、禁酒を始めてから2年を迎えたそう。
ちなみに、今日に至るまで、ブリジットが過去の辛い経験について世間に公表しなかったのは、当時のことを思い出すとパニック発作が起きてしまい、平常心ではいられなくなってしまうから。
今回、勇気を振り絞って自身の過去を告白したブリジットは、最後に、「ファッション業界は変わらなければならないと思う。だからこそ、自分の声が変化をもたらす手助けになることを願ってる。私は幸運なモデルのひとりで、ファッション業界で長いキャリアを積むことができた。でも、私の仕事に虐待があってはならない」というメッセージを残している。(フロントロウ編集部)