2021年最大の期待作『DUNE/デューン 砂の惑星』
2021年10月15日に全国ロードショーとなるSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』は、2021年最大の注目作の1つ。
フランク・ハーバートによるSF小説『デューン/砂の惑星』を、映画『ブレードランナー 2049』や『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化したことで、その映像とスケールは期待を裏切らない完成度になっている。
また、主人公で貴族のポールをティモシー・シャラメが、ポールが夢に見る女性で、遊牧民フレーメンのチェイニー役にゼンデイヤが演じ、そのぴったりな配役も評価は高い。さらに、脇を固める俳優たちも豪華で、ジョシュ・ブローリンやバビエル・バルデム、オスカー・アイザックやレベッカ・ファーガソンらが出演する。
ジェイソン・モモアが求めるもの
そして本作で、ポールの腹心であるダンカン・アイダホを演じるのは、DCEU『アクアマン』やドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で知られるジェイソン・モモア。ワイルドなイメージのある彼の戦闘シーンは迫力満点になることは間違いない。
そんなジェイソンには、制作陣に対してある1つの要求があるよう。米NY Timeで彼がコメントした。
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「とてもクールな映画だよ。制作陣がする必要があることが分かる？制作陣は、（原作の）前半の4時間から6時間の長さのバージョンを作る必要がある。『テレビドラマのように、4時間から5時間の長さの映画を見よう。全部を見たい時は自分で決められる』ってね。ドゥニのすべてのビジョンが見たいんだ。それをトリミングされたくない」
本作は原作の前半部分を映像化した作品だが、ジェイソンの発言は、それでもなお4時間から6時間の長さにできるほどの濃い内容となっていることをうかがわせる。また、その映像美や世界観で人気のヴィルヌーヴ監督が撮った映像を、編集されることなく、あますところなく見たいというのは、多くのファンも同意するポイントだろう。
『デューン/砂の惑星』の映画化といえば、過去にアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、サルバドール・ダリやミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ、ダン・オバノン、メビウス、ピンク・フロイドなどを集結させ、12時間に及ぶ上映時間で実現させようとするも、撮影を前に中止となってしまった逸話は有名。
そんな歴史もあり、ヴィルヌーヴ監督による『DUNE/デューン 砂の惑星』は、原作ファンにとっても映画ファンにとっても待望の作品だろう。10月15日の劇場公開まで、あと2ヵ月。
（フロントロウ編集部）
